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【日記】本屋へ行った時のこと

大きい本屋へ行った。大きい本屋は品揃えが良く、何を買おうか迷う。
あれもこれも....と見ていたらキリが無い。読む人は私1人。だから1冊にして良いはずなのに、そうはいかない。困った。本屋で迷子になったように、ウロウロしていた。そのうち疲れて来たので、併設しているスタバに逃げた。
スタバの中で椅子に座り本屋を眺める。
たくさんの人が本を選んでいる。
『私、とりあえず何にしたいの』
自問してみた。やっぱり駄目。1冊に絞れない。
あー、そうだ。図書館だってあるじゃないかと思い出す。借りればいいんだ。良い考えを思い付く。
『借りよう!いっぱい借りよう』
でも、今は本屋にいる。あ、いや、本屋の隣のスタバにいる。飲んでいるのはごく普通のコーヒーだ。
コーヒーをゆっくりと口に含む。
あたたかいコーヒーが身に染みる。
ゆっくり飲む。心が定まらないから、ゆっくり飲む。「おかわりはいかがですか」は無い。ここはスタバだ。
(※レシートを持っていけばもう一杯お得価格で飲める)

本屋に入った時の自分を思い出す。
どこに向かった?
そうだ!実用書のコーナーだ。
ペン字練習帳を見たんだ。
字がうまくなりたい私は、練習をしたいんだ。だって、ほんとに汚い字なんだもん。
読めない漢字なんか、似たっぽく書いて済ましているし。恥ずかしいことをしているんだ。

今、毎日、朝日新聞の天声人語を筆写しているの。ゆっくり書けばいいものを、忙しそうに書くから字が汚くて私以外読めないと思うの。
もし、私が死んで、この筆写ノートが残ったら息子たちに笑われてしまう。

お母さんの字、なんだこれ?になったらと思うと...。その時、私はいないから別にこだわる必要は無いんだけど。

そういうわけで、その日はペン字練習帳を買って帰ったのだった。


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てみ
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