優勝/ボケ学会
ある日、小さな町の商店街で「おむすび選手権」が開かれた。町中の料理自慢たちが集まり、自慢のおむすびを作って競うことになったのだ、
テンションの高い司会者が叫ぶ。
「それでは、審査員の皆さん、優勝者を決めましょう!」
審査員たちは慎重におむすびを食べ比べ、結果が発表される瞬間が訪れた。
「優勝は...........誰もいません!」
会場はざわついた。
司会者が困った顔をして説明する。
「実は、全部の具が梅干しでした。審査員全員、酸っぱくて最後まで判定ができませんでした!」
審査員の1人が答える。
「えー、しょんはいは、みにゃが梅干ひにゃ具はっはにょへ、しゅっはくへ
りゅうほーひゃは、きめられませへぇんれした。まほほに
もうしはけごじゃいにゃへん」
尖らせた口が元に戻らず、なんて言ってるかわからない。
訳「えー、今回は、皆が梅干しが具だったので、酸っぱくて、優勝者は、決められませんでした。誠に申し訳ございません」
観客は一瞬戸惑ったが、次の瞬間、爆笑が広がった。こうして町の伝説の「梅干しおむすび選手権」が誕生し、毎年語り継がれることになった。