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美とは?

てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,26

2023年3月22日号

こんにちは。
てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。

昨日は春分の日、そして今日は旧暦2月1日、新月です。
いろいろなことが終わりながら新しく始まっていく、
3月はそんな季節ですね。



今回は「美とは?」についてです。


最近娘が美術館巡りが趣味となり
「じゃあそこにある美って何?」と
娘への輝幸の質問。

漢字では「羊が大きい」と書き、
神様への供え物とした羊が立派で見事だったことから「美しい」
という説があります。

沖縄で美しいに当たる言葉は
「清ら」(ちゅら)。
水が青く澄んで清らかなことが美しさ。

絵画や彫刻を見たり、
音楽を聴いたり、
美しい景色に感動したり、
人の優しさに触れたり、
そこで確かに「美」を感じる瞬間はあるのですが
人は日々美を追い求めているのに
改めて考えると定義するのが難しい。

命の煌めき?でも無機質な鉱物に美を感じるときもある。
目に見え無いものにも美を感じるときもある。
一見汚れたように見える中にも美を感じるときもある。
芸術や、容姿の整った人すべてに美を感じるわけでもない。
真善美という言葉もすべてを言い表していないような気がする、、、

輝幸の答えは
「木で何か作るときに、木の表面でもない、側面でもない、
面から木口に向かうところの「つながり」が美しさ」
でした。

私たちの楽器で特に分かりやすい部分は、
わらび手の丸い部分です。
この部分は作るときにとても時間がかかり、
型どおりにペーパーを当てると
機械的な形になってしまいます。
でも内側から葉が伸びゆくような
ラインのつながりを
意識して仕上げると
形に命が宿ってくれるような気がします。
完成後も愛おしく、美しいです。


夕焼けのグラデーションが美しいのは
明日へと続くことを感じるから。
赤ちゃんの笑顔も人のつながりや
未来へのつながりを感じるから。
音のつながりは美しいメロディとなり、
光と影のつながりは絵画や彫刻となる。
新緑の美しさも
花の美しさも季節がつながりめぐることを
感じるから。


「つながり」を人が求めるからこそ
「美」を求めるのかもしれません。

皆さんが美しいと感じるのはどんな時ですか?
どんなことですか?



*今回もてるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンを
 ご購読いただきありがとうございます。
 今日も良い日となりますように。


私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。
2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、
手加工で竪琴・ライアーをはじめ
心を込めた手作りの楽器をお届けしています。

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一年に一回作る味噌

編集後記
忙しさでなかなか作ることのできなかった
今年の味噌を、春分の日に仕込みました。
工房を作る前からなのでもう25年くらい続けています。
「味噌帖」を作り仕込み量や様子を記録しています。
一年に一回ですが、このノートを開くと味噌モードになります。
今年は麹の仕上がりもよく、
地元の良い食材(無農薬で育てている在来種大豆うふちじゃー、
浜比嘉島の海水100%で作られている天然塩)にも恵まれて、
味噌が熟成する半年後が楽しみです。
(のり子)

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