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叱られる大人でありたい。
はじめに
僕はおととしまで保険会社の事務員をやっていたんですが、
数々の「叱られている大人」を見てきました。
毎週のペースで。
……大人でも泣くんだなって。
その涙の意味は推定することしか出来ませんでした。
いわゆる”長”の付くクラスの僕より遥かに先輩の方たちが、
営業の数字が悪いからと叱られるんです。
自身が「どうしてこうなってしまったんだ」と、
感じているだろう所をさらにグサッといくんですね。
そんな様子をなにかモヤモヤした気持ちで見届ける日々でした。
あれ?まさかあれって…
32歳で離婚するまで、自身に対して
”叱られる”って「恥ずかしい事だな」って
思っていたんです。しかも大の大人が。
だけど一人になってから初めて
「元妻の言葉はひょっとして…」
「叱られるってことはいいチャンスなんだ」と気付いたんです。
今回はそこの所をお伝えしようと思います。
叱ると怒るの違い
そもその意味ってどうだったかしら。
広辞苑より引用です。
しか・る【叱る・呵る】
〔他五〕
(目下の者に対して)声をあらだてて欠点をとがめる。とがめ戒める。枕草子56「いみじう腹立ち―・りて」。「子供を―・る」
おこ・る【怒る】
〔自五〕
①いかる。腹を立てる。「―・ってなぐりかかる」
②叱(しか)る。「親に―・られる」
うーん。似てるけどどこか違う。だけど同じ匂い。
ミスチルの歌詞みたいな感想ですね。
言葉上の違いは
「叱る」は他動詞 であり、対象は目下へ向けるもの。
「怒る」は自動詞 であり、対象は上下関係を含めないケースもある。
というところです。
ビジネス視点での”叱る”の意味
怒るとの決定的な違いは「相手の未来に期待しているか」です。
要するに
”怒る”は「自身の感情に任せてぶつけるだけのもの」。
一方、”叱る”は
相手の出来てない点や改善点を指摘したうえで、
「次からは頑張って成長してくれよ!」という
信頼関係のもとでの愛情を含んだものだったんです。
3つだけ!叱る上での注意点と叱る5段階
端的に言うと「信頼感を失わせない形で”怒らない”ように伝えることです」
①公衆の面前での叱責は控える。
わざわざ恥ずかしめる必要ないですし、
是正はおろか相手の自信とあなたへの信用を失います。
②叱ることは1つに絞る。
あれこれと指摘したい気持ちはわかりますが、しっかり整理して、「今日はこの点を叱る」という指摘事項を明確にすることが必要です。
<東洋経済オンラインより>
③客観的に。それでいて根拠をもって素直に伝達。最後に飴くばり。
第1ステップ「何をしたのか事実のみを伝える」。
第2ステップ「叱り手の気持ちを伝える」。
第3ステップ「『どう思う?』と相手の考えを確認する」。
第4ステップ「フォローする」。
第5ステップ「今後の期待を伝える」
第一項に書きました
僕が感じていた「モヤモヤ」がここでやっとスッキリ。
ただ、叱る側にも大変な労力が必要なんだとも再確認出来ました。
上記のように諭すには
「叱る側が冷静でなければいけない」からです。
”叱ったつもり”が”怒られた”になっちゃいますもんね。
いずれにしてもステップ4で重々伝わっていれば
お相手は反省に次ぐ反省。落ち込んでることでしょう。
その締めくくりに
「今後の期待感」を伝えるわけです。
「最近結婚して子供も産まれたばかりで大変だと思うけど、
仕事でもいい所をみせてくれよ!」等と伝えて、
常にあなたを見てるよ、その上でどうしても伝えたんだよと
締めくくる訳です。
おわりに
これを書き終えた私はますます「叱られるうちが花なんだなあ」と
しみじみタイプしています。
言葉上での"叱る"は目上から目下へ向けられるものでしたけど、
それでも私はあらゆる立場の方からでも「叱られる大人でありたいなあ」
と思うのでした。
いつまでも謙虚に”サイン”を見逃さないようにしていきたい次第です。
(ここでミスチルの伏線回収に成功です)
最後までお目通し頂き、ありがとうございました。
皆様にとってのなんらかの刺激になればと存じます。
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