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不妊治療のこと

久々に不妊治療のことを書いてみたいと思います。しばらく書いていなかったし、ちょうど今結構しんどいなと思っていた時だったので、色々と記録も兼ねて。

今まで行なっていた体内での受精を目指す方法。実は今年に入り、コロナ後最初の月経が来て再スタートするも、1月の時点ではまだまだコロナでボケボケだったのか「全然排卵起こらなそうね」と言われてしまい中止になり、それからはちょっと高いけれどホルモン注射を打って卵子の成長を促し、排卵剤などを使ってこれまでの方法を今年に入って多分2回しましたが、残念ながら叶わず。10%の壁は高すぎた…ということで夫婦で話し合って、少し予算はかかってしまうけど、それでも子どもが欲しいから、体外受精でトライしようということになりました。

10%というのは本当に低くて、でもなんだかんだ「いけるっしょ」とか思っていたので、ホルモン治療して体調悪くてもなんとか施術まで持っていけて、それでも月経が来るたびにわんわん泣いて「私は妊娠することができないのだろうか」と悩んだり、妊娠した友人や子どもが生まれた友人の報告などをSNSで見るたびに喜べない自分が嫌になったり、不妊治療ってやっぱりいろんな意味でしんどいんだなあとここまで実感しています。それと同時に、子どもができるというのは本当に奇跡的なことなんだとも感じます。

やっぱり月経が来るたび夫婦ともに辛くて、夫も段々と自分を責め始め、これでは私たちの心が疲弊してしまう!と思い、4月からとりあえず不妊治療の休憩をとり、仕事に集中したり、美味しいもの食べたり、読書に精を出したり、二人で少し日常を楽しんで「そろそろやってみようか!」となった今月頭。ベルリンでいつも担当してくださっているお医者さんとも話し、治療の中でも一番確率が高い体外授精の方法IVF-BFにすることになりました。

7月の頭にその説明を受けにいったところ、もうそれまでの施術のために必要なホルモン治療とは桁違いの治療を受けないといけないことがわかり、めちゃくちゃ不安になりました。最初はピルも飲まないといけなくて、私はピルでパニック発作が頻発するから心配だったし、飲み始めた数日後ふらふらで病欠になってしまいましたが、最初の難関ピルといったん排卵を止める注射を乗り越え、月経が来て二日目からの注射を今日から打ち始めました。

ちなみに排卵を止める注射はなぜ必要かというと、その周期の排卵を止めることで、成熟した卵子をとりあえず体の中で保持できるということだったと思います(曖昧ですみません)。そしてこの排卵を止める注射は、子宮内膜症の治療にも使われる注射で、私自身小さいですが去年の手術の際、子宮内膜症が見つかったということで、Kassenrezeptをもらうことができました。

ピルも飲み、排卵を止める注射も打ち、それでも月経は来るのでお医者さんからの指示を受け、さらに卵子の成長を促すためのホルモン注射。このホルモン注射が、これまでの治療の際は40IEとかだったのですが、なんと7倍以上の300IEを8日間打つとのことで、ひえー!!!!これまでは1秒で終わったのに、300ともなると注射を刺してからホルモンがきちんと全部体内に入るまでに10秒くらいはかかってたんじゃないかなと思います。

ちなみにこのホルモン剤。ドイツで購入するとめちゃめちゃ高いんです。前まではさらに容量が少なかったのですが、全体量が450IEのもので220ユーロ近くかかっていました。今回は1日につき300IEということで、当然のことながらもっと容量が多いものを買わないといけず、それだと本当に破産してしまう…と思っていたのですが、なんと、この治療をドイツでする方の多くがオランダでこのホルモンを購入しているとのことでした。というのも、オランダだとこのホルモン剤がずっと安くなるんですね。それでも高いけど。でもドイツで買ったらユーロの前の数字が4桁なんて当たり前。そしてオランダの専門の薬局もドイツからのホルモン注射購入の方慣れしているようで、電話であっという間に注文ができました。オランダはうちからも近いのでとってもありがたかったのですが、もちろん、オランダはちょっと遠いという方には郵送も可能とのことでした(ただ送料が80から90ユーロするらしい)。

そんなわけで各種ホルモン注射(ちなみに排卵誘発剤も含まれます)を購入し、今まさに体外授精に向けての準備中というところなわけです。今のところホルモンの影響なのか、はたまた月経の影響なのか、頭が痛いし目眩がするし結構身体はam Endeって感じですが、今後8日間は注射を打ち、その後超音波検査で卵子がきちんと成長しているかを確認してもらい、準備ができていれば排卵誘発剤を打って、成長した卵子をいくつも体外に吸い出すんだそうです。そして体外に吸い出す際は痛みを伴うため、軽い麻酔(全身麻酔を受ける前に吸わされるあれ)を受けて処置するそうで、吸い出しは10分から15分ほどで終わるとのこと。

麻酔には良い思い出がないのですが、その日はお休みもらってゆっくりしたいなと思っています。ただ職場になんて言ったら良いのかな。そんな急に休み取れるだろうか?

そんなわけで体外授精の話ももう少しいろいろ進んでからここでまた書き残していきたいと思います。

*今回の素敵な水辺の写真はyriicaさんからお借りしました!多摩川だそうです。懐かしい…。使用させていただきましてありがとうございます。

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