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一歩ずつ階段を昇るように書くこと

自分の書く文章、リライトする文章の善し悪しがよくわからなくなってしまい、少し迷走していた。

自分でもときどき書くけど、他の人の文章を見ることもだんだん増えてきて、それを直すこともしているだけに、その指摘した箇所を直せば果たしてイメージする読者にとって読みやすいのか、なんだか自信がなくなっていた。

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一昨日、「プライベートヒーロー」という、自分の尊敬する人に会いに行く自主企画?で、僕が書くときに一番に「この人だったらどう書くだろう?」と思い浮かべる笠原名々子さんとご飯に行った。

身の上話ふくめ、いつの間にか3時間くらいしゃべってて。たくさん話したので、3月くらいにまたまとめて公開するつもりだけど、そこで一番覚えているのは「一歩ずつ読者の人が階段を昇れるようにして文章を書いている」という言葉。

間口は広く、だんだんと濃縮されていく文章。彼女の書く文章は、その通りだと思って、うんうんうなづいてしまった。

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昨日、たまたまFacebookを開いていたら、タイムラインにこの記事が流れてきた。

▶ 【ヒットメーカーに会ってみた!】黒川精一さん第6回 「原稿づくりの方法」って?

文章って、書き手の「問い」に対して、読み手がしみじみ「そうだよねえ……」って共感するところから始まるんだと思うんです。そのしみじみがわき起こるからこそ、そのあとに続く書き手の提案や解決策に耳を傾ける気になるんだと思うの。

名々子さんの言っていたことは、間口の広く納得してしまうような「問い」が最初にあるからこそ、最後までスルスルと読めてしまうのか、と感じた。

この記事では「問い」についてこういうふうに指摘していて、結論ありきの「問い」自分結構あるなぁ…と反省した。

提案したいことが決まっていて、そこに導くために無理に「問い」をつくり出す、みたいな。読み手は敏感だから、すぐに気づくんですよ。だから、結論ありきの「問い」じゃなくて、本当にしみじみと感じてもらうような「問い」になってないといけない。

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強い言葉をバシバシ打てる人よりも、しみじみと入ってくる文章を書きたいし、伝えたいと思う。そう思ったときに、自分は何をすればそれができるのか、それをこれからは考えていきたい。

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平野太一
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