その相談相手、間違ってないですか?
今朝、実家の家族と、テレビ電話をしていたときのこと。
試作してみた、ぼくのビジネスサイトを見てもらっていたら、
「うーん。これは、何のサイトなのか、わからんねぇ。」
と母が、つぶやきました。
我が家では近況報告もかねて、土日のどちらかに、週1ペースでミーティングをしています。主には、ぼくのビジネスについて。
両親は、もともと会社経営をしていたので、ちょくちょくビジネスの相談にのってもらっているのです。
今日は、近々オープン予定のWebサイトの相談に乗ってもらっていました。
ところが、母の先程のセリフ。
けっこう、うまくできたな〜と思っていただけに、ちょっとがっかり。
じゃあ、どんなのが「よく分かるサイト」なのか、ためしに色んなサイトを見てもらいました。
「たとえばこのサイトは?」
「うーーん?さっぱりよくわかんない」
「えーっと、じゃあこのサイトは?」
「んー。これはもともと、どういう会社か知っているからわかるけど、ぱっとみたら、何をしているサイトかわからないかも」
「ああー。じゃあ、これは?」
「ああ、これはわかりやすい」
こんな感じで、よく話を聞いていくと、要するに、ぼくが作ったサイトには、「コンテンツしかない」と言っているのだとわかってきました。
それもそのはず。
ぼくは、いわゆる「ブログ型サイト」を参考にして、サイト設計をしていました。
ブログは、Googleやツイッターから、個別の記事にアクセスされることが多く、それで興味を持ってくれた人が、トップページを訪問してくれるという流れがほとんど。
だから、ブログ型サイトのトップページは、記事がずらーっと並んでいるページが多いつくりになっています。
ところが、ぼくのサイトはきっとそうではないと、母は言います。
一人ビジネスをやっていくのであれば、ぼくがどういう人間で、どういう活動を、どんな思いでやっているのかを、きちんと読者さんに伝えることが大事だというわけです。
ぼくが作るべきなのは、ブログ型サイトではなく、コーポレートサイトなのだな、と気がつきました。
メチャクチャ相談してよかったな、と思います。
これは、一人では気がつきませんでした。
ここで、大事なのは、
ぼくが「相談する相手を間違えていなかった」ということです。
一見、ウェブサイトのことだから、同世代の友だちとか、ネットによく触れる人に相談したほうが、よさそうな気もします。
ぼくの両親は、そこそこネットを使いこなせますが、若い世代に比べたらバリバリというわけでもありません。
ただ、ぼくの両親は、ともに会社経営をしていたので、ビジネス関するツボは、よく知っています。
母は、そのツボを心得ているからこそ、ぼくのつくったサイトが、ぼくのビジネスモデルに沿ったサイトになっているかどうかが、パッと見ただけで、わかったのでしょう。
これが、ビジネスの経験がない、サラリーマンの友だちに相談しても、こういう指摘は得られなかったかもしれません。
ネットのことだから、ネットに慣れている人が、適切なアドバイスをしてくれるとは限りません。
なぜなら、ネットはあくまで手段であり、目的はビジネスだからです。
相談する相手は、目的に沿って、選ばなくてはいけません。
もし、あなたが、人に相談したいことがあるのであれば、
手段ではなく、目的にフォーカスして、相談相手を選びましょう。