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【vol.3】『日本を変えられるかもしれない』人の力とテクノロジーの力でマーケティング業界の常識を変える。テレシー代表 川瀬 智博インタビュー

こんにちは。今回は、3部作でお届けするシリーズの最終回です。代表インタビューvol.1ではテレシーの歴史を、代表インタビューvol.2では代表就任当初の想いやテレビというメディアが持つ可能性についてお伝えいたしました。
最終回では、リブランディングを行う上で軸となるポイントや今後の展望について、川瀬自身の言葉を通じてお届けいたします。

ぜひ最後までお読みください!
シリーズを通して、テレシーの事業背景や進化、未来への想いをお伝えしていますので、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!


▶テレシーの競合優位性、“少額から始められる運用型テレビCM”からのパーセプションチェンジについて。

-これまでのテレシー自身のマーケティング活動と事業活動を通じて、テレシーの強みや現状のポジションを教えてください。

私たちの強みは、テレビCMの買付プランニングを長年やってきた電通ラジオテレビ局が母体にあるところと、CARTA HDのエンジニア集団がもつテクノロジーの力です。

どこまで行っても、テレシーがクライアント企業様に対して、複雑なマーケティングサービスを広範囲に渡って提供するトッププレイヤーになることは難しいと思います。しかし、マーケティングサービスの提供は大変だからこそ、このエンジニアの力というのが武器として生きてきます。

テクノロジーの力を借りて業務を効率化し、改善し、自動化していくことによって、フル自動ではなくとも、一部を自動化するだけで非常に大きな工数削減になります。分析にも様々なモデルを徹底活用し、精度を高く早くできるようにしていくことで、マスの解像度を高めながら失敗確率を減らし、認知から購買、そしてその後のCRMまでフルサポートを提供することを目指しています。

広告コミュニケーションを検討される企業様にとって、「何をすればよいか分からない」という時にとりあえず相談してみようというポジションにはまだなれないと思うので、「テレビCM」を考えた時にまずは思い浮かぶ会社になれたらいいなと思っています。

-リブランディングの難易度は高いと思いますが、成功させるためのポイントはどこだと考えていますか?

私がこれまで触れてきた、トップマーケターと思える人は、販売チャネルと価格・見せ方・プロダクトの全てに注目をしていました。もちろん、我々も「見せ方」という点においては、変えていきたいですし変えていくべく注力していますが、一番大事なのはそこに関わる「人」だと考えています。

コミュニケーション力、ビジネスプロデュース力、異なるステークホルダーを調整する力、そして、ターゲットのインサイトをしっかり捉え、それに対して掛け算を起こしていく力、アイデア力もそうですが、これらは全て「人」が生み出す力です。

今挙げたものについては、残念ながらAIは教えてくれませんし、たった一つの明確な答えがあるわけでもありません。答えがないものだからこそ、クライアント様目線でどうしていくかを一緒に考え、ひいては、「クライアント様を通して社会を良くしていくことができる人の力」というのは、僕らの本質的な価値の源泉ですので、そこを育成していくことが必要不可欠です。

リブランディングをして見せ方を変えていくのは簡単です。言葉を扱うプロであれば、見せ方を変えること、いわゆる まんじゅうの「皮」を変えるのは、付け替えさえすればいいので簡単なことです。多少時間はかかるかもしれませんが、それは誰でも出来ることだと私は思っています。

一方で、中身の「あんこ」をいかに熟成させ質を高めるかということは一朝一夕ではできません。だからこそ、そこにリソースを一番投入し成功させなければいけないと思っています。

私が考える、そこでの1番のポイントは、人が育つカルチャーと仕組みだと思っています。カルチャーに関しては既に良い形で出来上がってきていると思っていますが、今まさにその仕組みを作っているところです。人が増えるとカルチャーはどうしても薄まってしまう性質があるので、人が増えた時にも薄まらないように、しっかりとカルチャーを規定出来るようなミッション・ビジョン・バリュー・クレドなどコミュニケーションコピーも含めて色々と整理をしている最中です。

我々のカルチャーや大事にしていることを言語化し、インナー含めてきちんと発信し、薄まらないようにして、ブレずにみんなで成長していくことが一番大事なことだと思っています。

-テレシーが目指すことや今後の展望について教えてください。

今の社会はどちらかというと、もっと働きたいと思っている若手もいる中で「そんなに働くな」というような考え方が蔓延しているような気がしています。たとえば、(沢山やればいい、という訳ではありませんが)野球選手は素振りを沢山して褒められるのに、ビジネスマンは沢山働くと怒られるといったところに、(私はアスリート体質なのもありますが)少々違和感を感じています。

私は画一的な物事の考え方ではなく、人々に合った接し方や価値観をしっかりサポートし、多様性を認めた上で働ける社会。そして、妬みなどもなく全て受け入れて、働きたい人が頑張って働いた分だけ評価される社会になっていけば良いなと思っています。これはかなりスキルが問われますが、そういったことも含めて、人を平等に扱えるような世の中になっていけば、より日本企業も強くなるのではないかと考えています。

頑張った人が頑張った分だけ評価されるような世の中にしたい。もしかするとテレシーがこれまでの業界の慣習や常識を変えることによって世の中が変わるのではないか、引いては日本も変わり、強くなれるのではないか。そんなことを思って、日々仕事に取り組んでいます。

-組織づくりにおいて大切にしていること、重要視していることは何でしょうか?

メンバーには「なぜそれが行われたのか」「なぜそんな発言があるのか」といったように、「なぜ」を追求してほしいといつも伝えています。

不合理な事、不条理な事って沢山ありますよね。ただ、それらが不条理である理由というのも絶対にあると私は思っています。だからこそ、その理由を究極的に考えた先に気持ち良さがあったり、発見があったりします。

例えば、クライアント企業様が何か難しいことを言っているなという時も、まずは「なぜそんなことを言っているのか?」というその理由を読み解こうとします。すると、色々な事に対する自分の受け止め方が変わってきます。相手に対しての怒りやよく分からないと思う感情が無くなり、仮説を立てて相手に聞いてみることで全てが繋がっていきます。

この思考は、経済活動および人の行動全てに当てはまると思っているので、1つ1つの「なぜ」にこだわって考えてほしいと思っています。だからこそ、言葉尻、言葉選び、一語一語に細かく気を配ってほしいですし、自分以外の人が発した言葉の一つ一つに対して敏感に感じ取ってほしいなと思ってます。

こう考えてもらう事によって様々なことの辻褄が合うと言いますか、非合理的なことも非合理的である理由が分かり、「そういうことか」と腑に落ちて、怒りの感情に囚われることなく物事を進めていけるのではないかと思っています。世の中を構造主義的に捉え直すと、心も穏やかになるような気がしています。

-求める人物像を詳しく教えてください。

我々自身が今後成長していくにあたって、まず重要視していることは、企業様を支えるフロントです。テレシーで言うと「ビジネスプロデューサー」という職種がメインですね。もちろんそこに限る訳ではないですが、フロントとしてお客様としっかりコミュニケーションをとり、プロデュースやディレクションができるような方に是非仲間に加わって頂きたいと思っています。

ただスキルがあればいいという訳ではなく、ここまで申し上げてきたような私達の夢や、成し遂げたいことに対して共感して頂ける方、ないしはカルチャーに共感し、同じようにコミットして貢献したいと思ってくださるような方に来て頂きたいと強く思っています。

その上でもう一つ大切にしていただきたいのは、まだまだ少人数の組織ではあるので、「貴方はここだけやってくれれば良いよ」ではなく、集団として同じ目線で一緒に走っていける方がいいなと思っています。そういう意味で、広告業界やマーケティング業界で一定の知見や経験のある方だと嬉しいです。

こういった組織を率いていくぞという気概がある方にとっては、目標に向けて一緒になって切磋琢磨出来る環境だと思うので、ぜひとも入社して頂きたいです。特に、マスマーケティングのプロデュース業務や戦略の策定・推進・実行といったところを担われた経験をお持ちの方、そして、そのスキルに加えて目標を一緒に共有していけるという掛け算がはまってくる方にぜひお越し頂ければと思います。

▶最後に

マーケティングコミュニケーションの領域をテレビCMも含めてプロデュースしていく企業というのは世の中に数多くあります。その中で、なぜ私がここで働くのかというと、それはやはりCARTA HDを含め電通グループの持つ、日本を変えられるかもしれないという力を信じているからです。本体ではなく、少し外側にいるこの生き物のような柔軟な組織だからこそ、広告業界の常識や慣習を変えられるかもしれない、それが引いては日本を変えることに繋がるかもしれない。そういったことにやりがいや面白みを感じる方にとって、非常に大きなチャンスがある会社だと、私は思っています。

同時に、この領域はとても大変で、汗水垂らして進めていく地道な作業でもあるので、気をつけないと労務問題が起きやすいという現実もあります。そこを解像度高く理解し、自動化できるものはどんどん自動化してプラットフォームを作っていく必要があります。その点において、CARTA HDのエンジニアの技術力およびカルチャーは本当に素晴らしいものがあるので、そのテクノロジーとしっかり掛け算をする事でグローバルプラットフォーマーに劣らない概念的な新しいプラットフォームを形作っていきたいと思います。

さらに、しっかりと人の力を昇華させることによって、世の中を変革する。それは電通グループだからこそのレバレッジをきかせて変革を実現する、そういったチャンスがテレシーにはあると思っています。グループの持つ人の力をフル活用したい、そうすることによって日本社会をより良いものにしていきたい方は、まさにそれが実現できる環境だと信じています。そして、それが個の幸せにも繋がっていくような仕組みも作っていきたいなと私自身は思っていますので、テレシーに少しでも興味を持たれたら是非お話をさせて頂ければ幸いです!

▶採用告知

テレシーではビジネスプロデューサーを募集しております!

各クライアント企業のステージに応じた課題策定及びマーケティング・コミュニケーション戦略を立案していただき、多様な視点を取り入れた提案資料作成から実際の提案までをお任せします。また、既存のマーケティング手法に囚われず、顧客満足度の最大化に繋がるとご自身が信じる方法を検討していただく事からお任せします。


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