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【読書】「つじのじつ話①」

ライオンズファンの方なら崇拝しているであろう辻発彦前監督の著書
「つじのじつ話」を先日読了しました。

この記事では「つじのじつ話」について2点紹介したいと思います

①各章のざっくり概要
②私自身が考えたこと

どうぞご覧いただければと思います!


概要

本書は6章構成で成り立っています。

  1. つじのスタイル

  2. つじのコーチング

  3. つじのライオンズ監督時代

  4. つじの鎧

  5. つじの監督前

  6. つじのこれから

この中で本記事では第1章と第2章について述べたいと思います。

第1章「つじのスタイル」

第1章では辻前監督の人間味や在り方、スタイルについて述べられています。
どういった経緯で劇団獅子が結成されたのか、ファンや選手との距離感等について辻前監督の人間性が書かれています。
その中で私は第1章の最後にある言葉にとても惹かれました。

「嫌われたくない、好かれたいは上から目線?」
選手に好かれたいとか嫌われたくないとか思ったことは一度もありません。
それに「こう思われたい」と思うこと自体、上から目線のような気がしませんか。
監督は特別な存在だと思うから選手の評価が気になるのではないでしょうか。
僕が考えていたのは、同じチームで戦う仲間として、人と人の付き合いをしたい、
ということだけでした。

つじのじつ話

私も一社会人として部下を抱えています。
その時に「嫌われてくないなぁ」「好かれたいなぁ」と思うことが多々あります。しかしそう思うこと自体が上から目線であり、「上司」という特別な存在になっていたのだと改めて気付かされました。
チームとして人と人との付き合いをすると会社でもうまくいくのかなと感じました。

第2章「つじのコーチング」

第2章では辻前監督が指揮官として、選手の心をどのようにしてつかみ、
どのように勝利に向けていったのかが書かれています。

ドラゴンズ2軍監督をしていたときに養った「選手を見る目」や「コーチとの連携」を活かしたり2軍に落とす選手にどのような言葉掛けをするのか選手一人一人にあった言葉掛けを意識していたようです。

スタメンを決める、選手を交代させる、2軍に落とすなど、シビアな決断が繰り返し求められます。(中略)プロの世界では当たり前のことではありますが、だからといって、選手の気持ちを後ろ向きにさせたままでいるのは、本人のためにもチームのためにもなりません。悔しさや挫折感を前向きな力に変えてもらうため、試合中は無理でも、試合後や練習などで、いろいろな言葉をかけることにしていました。難しかったのは二軍降格の通達です。(中略)一方的に「下で頑張ってこい」「はい上がってこい」ではなく、「こうこうこういう理由で二軍に行ってもらう。二軍では、こういうところを重点的にやってみなさい。それができていれば、またすぐにチャンスを与えるから」と、できるだけ前向きになってもらえるように説明をしていました。

つじのじつ話

二軍に下ろす通達をするときの辻前監督の心情が露わになっており
より人間味溢れた辻前監督の心情が読み取れます。

ここでも実際の社会で使えるテクニックがあるなと感じます。
辻監督は下に落とすとき「下で頑張ってこい(感情論)」だけでなく
3つのポイントが入っていることがわかります。

①「落とす理由(事実)」(こういう理由で二軍に行ってもらう)
②「改善策(具体的に取り組む内容)」(二軍ではこういうところを重点的に取り組もう)
③「期待の声かけ(期待)」(それができれば、すぐにチャンスを与える)

の3つです。
実際に自分が上司に言われたことを想像すると
感情論だけでは「なぜ?」と思うことがあると思います。
それに比べて辻前監督の言い方なら「改善すべき道筋と頑張れば戻れる」という期待感も含まれ、取り組むモチベーションにもなります。

これは実際に使えるテクニックなのではないでしょうか?

まとめ

第1章 嫌われたくない、好かれたいは上から目線?

「嫌われてくないなぁ」「好かれたいなぁ」と思うこと自体が上から目線であり、「監督(上司)」という特別な存在になってしまっている。

第2章 ①事実②改善策③期待 3点セットで伝える

①事実(こういう理由で二軍に行ってもらう)
②改善策(二軍ではこういうところを重点的に取り組もう)
③期待(それができれば、すぐにチャンスを与える)
この3点があると選手(部下)は明確に取り組める。

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