【読書】「つじのじつ話②」
ライオンズファンの方なら崇拝しているであろう辻発彦前監督の著書
「つじのじつ話」を先日読了しました。
①の記事に引き続き本記事では第3・4章の中身を以下の2点で紹介したいと思います
①各章のざっくり概要
②自身が考えたこと
どうぞご覧いただければと思います!
概要
本書は6章構成で成り立っています。
つじのスタイル
つじのコーチング
つじのライオンズ監督時代
つじの鎧
つじの監督前
つじのこれから
この中で本記事では第3章と第4章について述べたいと思います。
第3章「つじのライオンズ監督時代」
本章では、埼玉西武ライオンズ監督の6年間について述べられています。
辻前監督はライオンズの監督の誘いを「意外だった」と述べています。
ライオンズの誘いを受けた直後、当時在籍していた中日ドラゴンズに対する思いや葛藤も赤裸々に書かれています。
また、就任当時は例年Bクラスが続いたライオンズをどのように立て直すのか辻前監督の悩みや考えも述べれています。
結果、就任当初の2017年はリーグ2位の成績を収めています。
では、どのように采配を振るったのでしょうか。
「意識を変えなければ絶対上には行けない」
この思いがチームの変革に大きく関わったのではないかと考えます。
監督、コーチがいくら「勝とう」と言っても、実際にプレーする選手がそう思わなかったら強くなれないということですね。
選手が主体的に「勝ちたい」と思うことでプレーを省みて、考えて行動しているのです。
ではどうやって選手に「勝ちたい」という思いを持たせたのか?
それは辻監督の「問い掛け」にポイントがあると考えます。
選手(私の場合は部下)に指導をするときどうしても教える形になりがちではないでしょうか?
しかし辻前監督は「問い掛け」によって選手を育てました。
問い掛けによって選手は自分自身で考えて練習し、それを試合に生かしたのです。
「教える」ではなく「問い掛ける」ことで選手自身が考え練習し、試合で実践して成功し、自信をつける。
そのサイクルによって選手の主体性(勝ちたい意欲)を引き出したのだと思います。
第4章「つじの鎧」
現役時代は練習中、試合中のグラウンドで笑うことのなかった辻前監督。
表情が分からないことを鎧を着ていると喩えています。では、なぜ鎧を着るようになったのか。それは厳しい環境で生き残るためだそうです。
当時のライオンズは黄金時代と呼ばれていました。
厳しい環境で生き抜き、その中でレギュラーを勝ち取りで生き残るために
練習に真摯に打ち込みました。
その結果いつの間にか本来の自分を覆い隠すような分厚い鎧を身につけていました。
練習にひたむきに取り組む辻前監督はどのようにレギュラーを掴んだのでしょうか?
その一つの要因に「いつも素直な心でアドバイスを聞くことの大切さ」があったと思います。
この文を読み、
自分はアドバイスを素直に聞くことができているのか?
と自身の行動を振り返りました。
社会人成り立ての頃と比べると
素直に聞くことができていないなぁと反省しました。
「素直な気持ちがなければ人は成長しません。」
グサッときました。いつまでも謙虚な気持ちをもち続けることが
人として成長する上で欠かせませんね。
まとめ
第3章 「教える」ではなく「問い掛ける」
「問い掛けること」で自分自身に気付かせ、主体性を高める。
第4章 人の成長を妨げるのは、後ろ向きな心のかたくなさ
謙虚な気持ちを持ち続け、素直な気持ちがあることで人は成長する。