水晶体に映る記憶vol.7「空が青い理由を、この歳で知るなんて」(短編3本)
定期購読マガジン「水晶体に映る記憶」の7つ目の記事です。
このマガジンでは、「今日しか感じ取れないかもしれない有限な感性で、日々の感情や記憶の形を残す」というテーマで文章を書いていきます。週に1度更新します。
毎日、毎日。暑いね。今日で6月が終わるんだって。今月、とてもとても長く感じたのは私だけだろうか。
今日からちょっと文章の書き方を、変えていこうかなと思ってます。週に1回しか出さない文章だから、もっと感じたことを残すために。長い1つの文章を書くのではなく、複数の話題を短めに書いていけたらと思ってる。いつも、お付き合いいただいて、ありがとうございます😌
空が青い理由を、この歳で知るなんて
「太陽光が、大気中の微粒子を通して、波長の短い光(青色)に散乱する。」
それが空が青く見える理由らしい。
大昔、小学校の理科とかで習ったのかもしれないけど、私はそれを知らず、調べようとしたら3秒でわかってしまうだろうに、それもしたことがなくて。
もうしっかり大人の年齢であるはずの私、この空が青い理由を知って、久々に心が痺れた。ついでに夕日が赤い理由なんかを知ってしまった時には、ニヤケが止まらない。
ああ、こういう感覚に飢えていたのかもしれない。思い返してみれば、初めて植物の成長をスケッチしたときとか、初めて虹を綺麗だと思った時とか、自分の知らない未知で気高い何かを見た時、ぎゅーって胸がざわつく感じ。知らないことに出会う、という感じが好きでした。あの頃よりも、幅広く知っている知識量は増えたけど、「新しく知った時の感動」は、格段に減った。どうか、そういう感覚、忘れないように、目を曇らせないように、生きていきたいです。
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