解答例 を作ってみた _ 京都大学 数学 1986年前期 第1問
この解答例は、個人的に作成したものです。
添削を受けたものではないので、誤りや不備などがあるかもしれません。利用はご自身の責任で行ってください。
§1
京都大学
1986年 数学・前期 第一問 (文系理系共通)
ーー
問題文
以下のリンクで参照してください。
京大理系 1986前期 (server-test.net)
" server-test.net/math/php_q.php?name=kyoto&v1=0&v2=1986&v3=1&y1=1986&n1=1&y2=1986&n2=0_2&y3=1986&n3=3&y4=1986&n4=2&y5=1986&n5=0_5&y6=0000&n6=0&y7=0000&n7=0 "
(上二つは同じ url です)
・河合塾のHP (下記)
” kyodai.kawai-juku.ac.jp/measures/impression/list7.php "
§2
以下、解答です。
問題文で、n=2 は成り立つ。詳細は省略。
3以上の自然数nについて問題文が成り立つことを示す。
そのために、背理法を用いる。
問題文が成り立たないような、3以上の自然数nがあると仮定する。さらに、そのような自然数で、最小な自然数をMとする。
自然数Mは次の命題を満たす。
(Katex で 表記)
「すべては0でないM個の実数$${a_{1},a_{2},⋯,a_{M}}$$があり,
$${a_{1}≦a_{2}≦⋯≦a_{M} }$$ ,
$${a_{1}+a_{2}+⋯+a_{M}=0 }$$ ,
$${a_{1}+2a_{2}+⋯+Ma_{M}<=0}$$
三つの条件全てを満たす。」
さらに、Mの最小性によりM-1個の実数については問題文が成り立つ。即ち、
「すべては0でないM-1個の実数$${t_{1},t_{2},⋯,t_{M-1}}$$があり,
$${t_{1}≦t_{2}≦⋯≦t_{M-1} }$$かつ $${t_{1}+t_{2}+⋯+t_{M-1}=0 }$$
を満たすとき
$${t_{1}+2t_{2}+⋯+(M-1)t_{M-1} >0}$$
がなりたつ。」
これを命題Bとする。
$${a_{1}≦a_{2}≦⋯≦a_{M} }$$ かつ $${a_{1}+a_{2}+⋯+a_{M}=0 }$$ より、
$${ a_{M} >=0}$$はすぐわかる。
M-1 個の実数 $${b_{1},b_{2},・・・,b_{M-1} }$$を次のように定める。
$$
b_1 = a_1 + (1/(M-1))a_{M} \\
b_2 = a_2 + (1/(M-1))a_{M} \\
・・・ \\
b_{M-1} = a_{M-1} + (1/(M-1))a_{M}
$$
これら $${b_1, b_2, ・・・,b_{M-1} }$$ は
$$
\text{条件:} b_1≦b_2≦⋯≦b_{M-1},
b_1+b_2+⋯+b_{M-1}=0
$$
を満たす。
$${ b_1+2b_2+⋯+(M-1)b_{M-1}}$$を計算する。
$${ b_1+2b_2+⋯+(M-1)b_{M-1} }$$
$${ \quad =a_{1}+2a_{2}+⋯+(M-1)a_{M-1} }$$
$${\qquad+(1/(M-1))a_{M} +(2/(M-1))a_{M} + ・・・+ ((M-1)/(M-1))a_{M} }$$
$${ \quad =(a_{1}+2a_{2}+⋯+(M-1)a_{M-1}) +(M(M-1)/2(M-1))a_{M} }$$
$${ \quad =(a_{1}+2a_{2}+⋯+(M-1)a_{M-1}) +(M/2)a_{M} }$$
$${ \quad =(a_{1}+2a_{2}+⋯+(M-1)a_{M-1} +Ma_{M}) - (M/2)a_{M} }$$
$${ \quad <= - (M/2)a_{M} }$$
$${\quad<=0}$$
で、命題Bと矛盾する。($${a_{M} >=0}$$ に注意)
問題文が成り立たないような、2以上の自然数nは無い。
よって、問題文は、2以上の自然数n全てで成り立つ。
$${\underline{証明終了。}}$$
§3
練習らん
katex 練習$${y = x^{2} ,a_{n} ,a_{1},a_{2},⋯,a_{M}}$$
$${\underline{ katex 使用 証明終了。}}$$
$${\underline{ katex 使用 証明終了。}}$$
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