私きっとアイドルになります
キラキラ光った一等星
手を伸ばして握ったと思ったはずなのに
手のひらには何も無かった。
だから私、
あれになるんです。
一番輝く、星になるんです。
おめかしをします
おまじないのように丁寧に
私よ私、かわいくなれますように。
着たい服を着れた日は
素っ裸よりも丸裸なようで
少し恥ずかしくて、清々しい感じ。
爪に色は塗れないけれど
梅雨の汗に濡れるけれど
私は爪弾きにされるけれど。
大きめの孤独を抱えて
なるべく小さく共有する。
気にしてないですよって顔の方が
何だかまだカッコイイと思えるから。
これを弱さと呼ぶのでしょうか
それとも強さと呼ぶのでしょうか
そんなこと気にしてる事が、弱さでしょうか。
お気に入りの靴があったのに
あの子の方が私よりいい靴履いてたから
嫌な気持ちが邪魔をして、もう履けない。
そんな気持ちを抱えていても
どうして生きていかなきゃいけないの?
だから私、
アイドルになります。
一番輝く、星になります。
誰よりもいい靴を履いてみせます。
誰よりもかわいくなってみせます。
誰よりも着たい服を着こなしてみせます。
きっと貴方を魅せてみせます。
強くならなきゃ、私は生きていけないから。
貴方の手の届かない所で輝いていなくちゃ
貴方の手に触れられていたくなるから。
誰の手も求めなくていいように、
誰の手も届かない場所にいきます。
誰かに抱きしめられたくなる前に
自分自身を抱き締めて
きっと私、アイドルになります。
ステージから貴方を見つけられなくなるくらい
ステージの私から目を離せなくなるくらい
貴方が手を伸ばして握っても
手のひらには何も無いくらい遠くへ。
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最低なことして最高になろうよ