貴方の元カノ

ずっと好きでいてあげる、そう思ってたよ。

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  • 先生、お話聞いて

    メンタルクリニックにお世話になった記録

最近の記事

貴方の居ない生活が続くワルツ

タンタンタン、タンタンタン 思いのほか、淡々としている。 夢に出てきても、ここに居なくても 廻る、廻す、翻すこともなく 淡々と、淡々と 踊りを踊る時間は無いのに 貴方が居ないと、持て余す日々。 空虚が拡がって、もう、掴む手は無い。 さようならだねと、言ってくれなくてよかった。 私と貴方が、もう会えないなんて 知らなくてよかった、黙ってて欲しかった。 死ぬ時会えないなら、出会いたくなかった。

    • ずっとちゃんとしたかった

      覆水盆に返らず、今年の盆は帰らず。  本当はずっと、実家に笑顔で帰れるような大人になりたかったんです。 次の冬は帰ります、私の家族も連れてゆきます。 文明堂の手土産持って、笑顔で参ります。  ここまで長かった。ここまで来れると思わなかった。まさか生きているなんて。 20歳の何処かで人生がフェードアウトする事だけを祈っていました。終わらないので始めた今日が、26歳の今日まで続いている。 覆水盆に返らず、今更凡に変えれず。  産まれた時から人に合わせようとする度にズレてい

      • 柔らかいSNS

        柔らかいSNS 子猫の動画 アヒルの動画 ささやかなSOS 子どもみたいに泣いて 描いて 少しばっかちゃんとした気になっても 張り詰めた空気 街を睨んでしまうの もう大丈夫って嘘 じゃないって嘘 どこにだって大人の姿の私 だけで立って 繊細なフリ 杜撰に過ごし 見渡す限りは冷静に無視 したって  棘のない言葉がどこにもない 途方がない ごめんねって何回言っても だって なんで あの日もこの日も特別な日も 貴方に救われ殺されてしまうの 行方くらまして 笑って いて おめで

        • いっそう輝くのは終着点だったから

          黄金色の思い出の中、触れてはいけない禁忌。 背中を仰け反らせ手を伸ばしてみても、手の中にはひとつもない闇だけがある。 あの日、こうしていたらどうであっただろうなど、そんな話は無意味だから辞めておくれよと言ったばかりなのに過ぎってしまった。 だからどうということも無いが。 今の幸せはまだ道半ば、そう思える事を可能性と呼びたい。中途半端だとは思っていたくない。 過去の栄光は永劫に、あの一層輝いていた場所が終着点だったと思えば、それに縋ってばかりいたなら、私は今もどこにも

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        • 先生、お話聞いて
          2本

        記事

          傷を悼む季節

          秋の風は古傷を撫でていく季節がまた変わろうとしているのを、古傷が色付いて気付く。 私の手足に有る傷が、夏の日差しで焼けた肌から浮き出てくる頃、ちょうど9月になる。 何度も掻き毟ってケロイドにした傷たちが「久しぶり」とでも言うように、目に見えて分かる形として現れるから、私もまじまじと見返してしまう。 恋人に「これはこういう傷でね、道具はこれで、ここは文字になっていて…解読しないでね」と、なるべく朗らかに説明するのは何だかとても可笑しい。 悪い意味では無く、私はこれをどうしても

          先生、お話聞いて②

          前回の後、私はもう歪んだまま生きていくしかないのかもしれないなあと、医者に匙を投げられたとネタにしながら過ごした。 前回言った「対処法がないという対処法が分かる」というのは何かと救われるもので割と活き活きとした1年を過ごすことになる。 友達に誘われるがままに同人誌を制作したり、 二重手術をして顔を変えてみたり、 夜の街で遊んでみたりしていたら、 母親が出ていった時にメンタルがぐちゃぐちゃだった私を、相手にしきれないと判断して離れていった元恋人から2年ぶりに連絡が来たりし

          先生、お話聞いて②

          先生、お話聞いて①

          私が初めて心療内科に足を運んだのは高校3年生、18歳の時だった。 母に頭がおかしいと言われて連れていかれたが、 先生には 「貴方は強いから大丈夫、思春期の範囲内の様にも思えるし一概には言えない。それよりお母さんの方が心配。もし、それでも自分のことが気になるようなら、聞きたいことや経歴を紙に書いて持ってきてもいいよ。次の予約を取りましょうか?」 そう言われて、何だか肩透かしを食らった気分になったのでその後に行くことは無かった。 母も自分の方が疑われるのに良い気分はしなかっ

          先生、お話聞いて①

          まだ君から醒めない

          「それでいいの」 良くないのにそう言って、泣いた。 これは夢の記憶、夢の記録。 夢の中の私は何処からか逃げ出して 動く荷台の上に居たような気がする。 そこで何故か君の隣に居て、何故か私は幸せで 君は嫌そうな顔をするけど、満更でも無さそう。 ガタガタと進む荷台の上で 2人横になっていた。 このまま連れ出して欲しいよ ずっと一緒にいて欲しい。 君がそんなことに見合った男じゃないって ずっと昔から分かっているのに、 そう思いながら泣くのをやめられない。 涙が沢山溢れて

          まだ君から醒めない

          私きっとアイドルになります

          キラキラ光った一等星 手を伸ばして握ったと思ったはずなのに 手のひらには何も無かった。 だから私、 あれになるんです。 一番輝く、星になるんです。 おめかしをします おまじないのように丁寧に 私よ私、かわいくなれますように。 着たい服を着れた日は 素っ裸よりも丸裸なようで 少し恥ずかしくて、清々しい感じ。 爪に色は塗れないけれど 梅雨の汗に濡れるけれど 私は爪弾きにされるけれど。 大きめの孤独を抱えて なるべく小さく共有する。 気にしてないですよって顔の方が 何だ

          私きっとアイドルになります

          空が綺麗と教えてくれた

          靴のかかとを踏んじゃいけないよ、とか 肘をついてご飯を食べちゃいけないよ、とか 君をちゃんと愛しているよ、とか そういうのが大事だと思った。 散々みんな教えてくれていたのに、 今やっと、ちゃんとそう思った。 今更かな、やっぱりちょっと遅いかな かけ間違えたボタンを、今から直してもいいかな。 遅すぎたかもしれない 君はもう、愛想を尽かしたかもしれない。 あまりに不安で、優しくしたらいいのか いつも通りの無愛想なままでいようか 効率の悪いことばかり思いつくよ。 君に

          空が綺麗と教えてくれた

          まだ暗闇で微かに光るだけ

          暗闇の中で私を構成するものに出会う。 誰かが私に投げかけてくれた言葉たち、過ぎっていく。 あの時は素直に受け止められなかったのに、こういう時に限って私の心にすんなりと透き通る。 自分を肯定するには少し他愛も無さすぎる筈の言葉たちが、言葉の重みとしてではなく「言ってくれた事実」としてやってくることも、あるもんだなあ。 私を肯定してくれてありがとうね。あの瞬間に私を肯定してくれたから、この瞬間の私がさっきより深く息を吸う。 優しくしてくれてありがとうね。後になってから、理

          まだ暗闇で微かに光るだけ

          私は神様に愛されてるから絶対に大丈夫なんだよ

          空の青さが深くなって、葉の緑が濃くなっていく。 突き抜けるような日差しが、何も見えなくさせる。 神様は居ても居なくてもいい。私も、居ても居なくてもいい。私が居ても良いように、神様が居ても良いって、お祈りをする。 行ったことない街を歩いて、どこの街も人が作ったのだから、大した違いは無い。それでも少し違う風の抜け方や、見た事のない花。 小さな新しさを探して、見た事のない道を曲がれば、小さな鳥居や大きなお寺。 通り過ぎず、友達の家に遊びに行った時の「お邪魔します」の様に当たり

          私は神様に愛されてるから絶対に大丈夫なんだよ

          化け物でごめんね

          ごめんね、私ったら人の真似事が下手でね。 貴方を抱き締めて元気づけようとしたのに、 力加減、上手にできなくて、ごめん。 力強く抱きしめたら、伝わるかなって、 間違えちゃったみたいなの。多分。 嫌そうな顔、苦しそうな声、引き剥がそうと、 私の腕を掴んで除ける手。 びっくりして、抵抗して、パッ。 引き剥がされて、唖然として、そのあと、 顔から沢山の、涙。出ちゃった、ごめん。 私ったら間違えちゃってね、泣くタイミングも 励ますタイミングも、なんかあと多分、全部

          化け物でごめんね

          壊れたまんまにしませんように

          私、寂しがり屋だったんです。 ずっと忘れていたかったけれど 貴方が優しくしてくれたから 木箱を突いて出てきた気持ちを言葉にします。 恥ずかしくて、どうにもならない 私の寂しさは、埋まり方を知らず それが原動力になって、私を動かしていてくれていたのも事実ではありました。 心のどこかで何時も埋まらない物を抱えて 途方もなく寂しく、孤独で、飢えていて。 このまま生きていくのだと思ってたんです。 そういうものだと思ってたんです。 貴方が与えてくれた優しさが やっとの答え合わせの

          壊れたまんまにしませんように

          駆け落ち!屍ノンストップ

          目指せ八百万の神この度私って25歳を今日だけで何回繰り返したかよく分からないシンガポールに行ったことがないお年頃で落とし前! 幸せはシュラスコのように削れていくけど食べ放題なら取り放題じゃん!焼きパイナップルにシナモンかけてお召し上がりくださいって言われたのにそのまま食べたからただの暖かいパイナップル。 色んなことが交差して静かな森を殺して回って世界が4回「ごめんね」って言ったから私は5回許してあげた。 ランドセルの色が変わって黒が良かったのに淡いラベンダーカラー。時代の流れ

          駆け落ち!屍ノンストップ

          安心の中でお眠りよ

          安心の中でお眠りよ。 私はもう怖がらなくてもいいの? 外の風がびゅうびゅうと音を立てていても、 冬の寒さが厳しいことを、忘れてもいいの? 布団の中、週に2日。 隣が埋まっているのが嬉しい。 寂しがりなのを知ったのは、寂しくないを知ったから。 なるべく沢山お話するから、眠くもなるし喧嘩もする。 次の日起きるのが2人ともしんどくって、不貞腐れた顔。 布団の中にもう一度潜って、君の腕をくぐって、 窓からの陽射しがやけに晴天で、君がびっくりしてるのを見てる。 「お腹空いた」と言

          安心の中でお眠りよ