日本縦断歩き旅《富山➡能登半島➡京都編》17日目『峠越え』今庄⇒敦賀⇒美浜
3時に起きるも眠り足りず、二度寝。
7時に漫画喫茶を退出。
漫画喫茶でコーヒーを飲み過ぎて、頻尿。
外へ出ると雨は止んでいた。
台風はこちらに来ないで、関東の方へそれていた。
残り日数も限られているので、リタイヤも考えていたが、
どうやら、まだ進めそうだ。
この日は、雨に備えホテルを予約している。
吉野家。相変わらずマヨネーズが苦手なので、
サラダの味付けに困る。
味噌汁に入れてみたが美味くはない。
おかわり自由で、バイカーの旅人が大盛3杯食べていた。
おかずのやりくりをどうするのか。
見ていたら、ほとんど白米で食べていた。
やるな!
対抗したい気持ちもあったが、
服の締め付けの問題なのか、
下痢気味だったので大盛一杯だけにした。
珍しい車。
ダンディーなお爺ちゃんが運転していた。
エンジン音も古いような音がした。
鯖江から、昨日歩いた今庄まで電車に乗る。
昨日の記憶が蘇る。
昨日通ったトンネル。
上手く撮れなかった。
昨日通った学校の土砂。
今庄に着く。
歩き始める。
この日は峠越え。
残り日数も限られているので、
距離を稼ぎたいので日没まで歩くつもり。
靴ひもも普段より念入りに結ぶ。
駅でピザ屋のバイクを改造したようなスクーターに
大がかりな荷物を積んでいるお爺ちゃんを見かけた。
おそらくはキャンプ道具を積んでいるように見え、
バイク旅をしているのだろうか。
昔の分岐点の道しるべらしい。
さっき駅で見かけた、旅をするお爺ちゃんを見て。
ふと子供の頃に旅に憧れていた事を思い出す。
自転車に道具積んで旅ができないか、とか。
キャンピングカーで旅したいだとか妄想していた。
子供の頃、憧れていた。
その旅に今、出ているんだ。
今年の冬、
トイレに貼った地図を眺めては旅をしたかった事。
しんどい仕事も旅の為に耐えてきた。
その旅に今、出ているんだ。
だんだんと旅をしている実感が薄くなってくるが、
ここで再確認して残りの一日一日を大切にしようと思った。
23度
駅から離れて山の中へ入っていく。
台風の残骸だろうか、木がいくつか倒れている。
だいぶ山の中へ入ってきて、
昔ばなしのような世界になってきた。
山の中は静かで、
鳥のさえずり、虫の音、川の音。
トンボが舞い。
川沿いを歩いていると、
向かう先に白い鷺がいて、
追いつくと先の方向へ少し飛び立ち。
また、歩いて近づくと飛び立つ。
しばらく並走していると、
僕の頭上を優雅に飛び立った。
写真で撮る事は出来なかったが、
頭上を飛んでいく時、
とても大きく感じた。
あの存在感は写真で納まらないもどかしさがある。
!
前に見た。子供の銅像のシリーズだろうか。
だれも止まりそうにない道の片隅にポツンとあった。
寂れた神社に訪れる。
人が歩いていた時代は立ち寄る人が多かったのかもしれない。
わかりにくいが長い坂。
自転車をいくつか見かけた。
トレーニングなのだろうか。
トンネル。
久しぶりに長いトンネル。
歌って通るが、
声が何度も裏返り、酷い歌声だったが、
下手くそでも大声で歌えるのが、いい。
トンネルを抜けると下り道になった。
イノシシがでるのだろうか?
学校をみかけるたびに、
ここで青春を過ごしていたら、
どんなだったろう、と思う。
古そうなトンネル。
センサーが付いているのか近づくと電灯がついた。
峠を越えて、だいぶ街並みが見えてきた。
サイクリングロードになるのだろうか?
工事中で通れなかった。
北陸本線の陸橋が高くて印象的だった。
この日泊まるホテルに着いた。
漫画喫茶が続いていたので、
ホテルの部屋にテンション上がったが、
この日はまだ距離を稼がないと残り日数がやばいので、
先を急ぐことに。
荷物を置けたので、気持ちもかなり軽くなった。
ホテルの窓からの景色。
敦賀はろくに観光できなかったが、北陸本線の高い建物の工事が印象的に残った。
敦賀駅前。
敦賀駅前の街並み。
妙に寂しげなサンダース。
調べてきたラーメン屋だが、
営業時間外だった。
コロナ以降営業時間変わった店が多く、
旅ではなかなかお店に入れない事が多い。
デカい本や。
なぜこの色なんだ!
楽しみにしていたラーメン屋に入れず。
お腹が減っていたので、
安定の丸亀製麺に入る。
旅ではなるべくチェーン店を避けたいと思っているが、
安心感はずば抜けている。
丸亀製麺では白ごまとネギたっぷりが大好きだが、
すりゴマではなく粒のままのゴマが好きなのだが、
ほとんどの店舗がすりゴマ。
粒ゴマは1,2店舗しか見たことない。
山に囲まれた雄大な景色を歩く。
もう少し歩くつもりだが、
山に日が沈んでいく。
トンネル。
かなり綺麗で歩道もしっかりしている。
一キロ越え。
福井では内陸に入って海から離れてしまったが、
久しぶりの海!
やはり海を見ると気持ちが上がる。
不思議。
夕焼けと雲が綺麗で感動してしまう。
長い旅だったが、今回の旅のゴール舞鶴の看板を見かける。
72kmあと2日でいける範囲だ。
湾になっている浜辺は独特の優雅さで見とれてしまった。
食べたい。
日没近く、とにかく先を急ぐ。
このトンネルは狭いので、
ライトの明かりを付けて通った。
トンネルを抜けると日が暮れていた。
石ガエルがよく鳴き、昔ひたすら田んぼ道を歩いた事を思い出す。
すっかり暗くなってしまったが、
駅までひたすら歩いた。
電車の光が遠く光って、
電車の音が山でこだまして反響していた。
右に聞こえた電車の音が、遅れて左から聞こえる。
山に囲まれた土地ならでは情緒なのかもしれない。
美浜駅に着いた。
音割れがひどくほとんど聞き取れなかったが、
鹿と電車が接触したらしく、電車が遅延して駅で待たされた。
疲れと、せっかくとったホテルに少しでも長く居たいのもあって、
苛立っていた。
うまくいかない事も旅のうちだが、
長旅も終盤で、短気になってきていたのかもしれない。
一時間待たされ、ようやく敦賀駅に着く。
電車は一両編成で、乗客は10人もいなかった。
20:30 ようやくホテルに着いた。
すぐに洗濯して服を干した。
目当てのサウナ入った。
狭いが、思いのほかキレイな内装で良かった。
水風呂も冷たくて効く!
夜泣きそば。
ドーミーインぽかったが、
ドーミーより食べやすさがあった。
ストレッチしたあと、
折角ホテルをとったのにすぐに寝てしまっていた。
この日歩いた距離 40km