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日本縦断歩き旅《島根⇒佐賀編》4日目『雨、そば自販機、市民プール』久代⇒三隅

朝から雨が降っていた。
誰もいない建物はとても気持ちが良かった。
エアマットにしてからコンクリでも気持ちよく眠れ、
虫もいないからすごしやすかった。

早めにテントだけは畳み。
雨も降っているので、
ゆっくりとコーヒーを2杯飲んだ。

雨で留まる事も考えたが先を急ぐ。
すでに予定より一日分遅れていて、
九州入りするまでに予備日にゆとりを持っていたかった。

歩き始めると、前日も雨だったので、
スニーカーが濡れるのが早い。
中の靴下まで濡れて気持ち悪い。

雨具も防水コーティングが落ちてしまったのか、
腕や太ももの中まで濡れる。

大型車が水しぶきを高く巻き上げて走っていく。
歩道が広くて助かる。

コンビニで冷凍カルボナーラを温めてもらい食べる。
歩くと体温上がるが、止まる寒く温かい物が食べたかった。

通りすがりのおじさんが「頑張って」とジェスチャーをくれた。
ありがとう。

選挙カーが良く通っていた。

予報では昼に止むはずの雨が長引いていた。
足がだいぶ濡れて、不快だった。
靴下はグジュグジュ、ズボンは太ももにべったり。

距離を稼ぎたいが、進みが悪く、体力も気力も奪われる。

身体が冷えて、避難するかのように食堂へ。
浜田港の食堂が評判がよさそうなので立ち寄った。
びっちゃびちゃだったので端っこの席に座る。
最初は空いていたがお昼時が近づき混んでくる。

店舗が複数あったのだが、
小鉢がつくほうの店舗を選び、
ポテサラとひじきが付く。
しかし、となりの店舗がごはんおかわり自由で卵が付くらしく、
ちょっと後悔。

ポテサラもひじきも美味しかったが、
冷えた身体には相性が悪かった。

刺身はとても美味しく。
醤油は甘かった。

身体が温まらず、ジョージアのドリップコーヒー自販機があって飲むのだが。濃いめの設定のはずなのに薄くて後悔する。

天気予報をチェック。
昼に止む予報だったが、まだ雨らしい。
明日は晴れそうだ。

坂。

15時過ぎてから、雨が止んできた。

晴れ間が差し込み、ほほに温かさを感じる。
道路も乾いてきた。

海側は完全に晴れた。

ドライブインを見かけ立ち寄る。

そばの自販機。

肉蕎麦。温かいので助かる。

そばを食べているとご婦人から声をかけられた。
「歩いて旅してるの?」
すこし話をした。

実はNHKのドキュメンタリーで、島根の無人販売機の回があり、
この旅で立ち寄れたら、と思っていた事を話す。
地元の婦人もそのドキュメンタリー番組を知っていて、
その自販機は山奥にあるのだそう。
流石に山の方へはいけないので諦める事に。

ご婦人は島根県浜田より広島よりの出身で、
嫁いでこの辺りに住んでいるらしい。


この日は美容院の帰りで、モナカをわけて頂いた。
笑顔がやわらかく、話しやすい方だった。

道の駅に立ち寄る。

山道をただただ一人歩いていると、
低速の選挙カーが通りすぎ、
うぐいす嬢が「がんばってくださーい!」と拡声器で声をかけられる。

手を振ると「応援ありがとうございます」の餌にされるのが癪で、積極的には手を振らないでいのだが、
この時は車すら前後に一台も見えない民家も遠い山奥だったので、
本当に応援してくれているんだ、と思って大きく手を振って応えた。

すると「ありがとうございます!頑張ってください!私たちも頑張ります!」と中の人たちがみんな手を振ってくれた。

やってみると気持ちが良いので、
もっと選挙カーに手を振ってみるのも悪くない、と思った。

地図で山の上に公園を見つけ坂道を上る。
山の上なら早朝の散歩コースにはハードで人が少ない可能性にかけた。

坂を上ると、やはり人気は少なかった。
だが学校が近いので不審者だと思われないか心配ではあった。

市民プールがあり、
お風呂のかわりになるかもと入れないか調べる。

受付の方に聞いたら入れて貰えた。
ありがたい。
雨でぬれて気持ち悪かったが、シャワーに入れてスッキリした。
学生が多く、旅行客が来るところではないので明らかに浮いている。
その為プールには入らなかった。
ありがたいことにサウナがあって入っのだが、
手入れがされてないのか、やや臭い、ジャグジーのようなところを水風呂代わりに入るがイマイチととのわなかった。
だけどプール特有の天井の高さが開放感があって気持ちよかった。

学生用のスイミングスクールのようなものがあり、
次々とタイムを計って居たりしていた。
他は運動に2,3人中年の方が泳いでいた。

野球グラウンドの手前の茂みで狸らしき影が走って行った。

子供の頃、壊れてできなかったターザンロープがあり。
だれもいないので、おっさんがはしゃいで乗る

思った以上に加速して焦る。

ほぼ無人の公園にランニングしている学生が一人いて何周もしていたが、
彼のルートに邪魔にならなそうな木陰を見つけ、野営地点を決める。
日が沈んだあたりでランニングも終わり、誰もいなくなってテントを張らせてもらう。

もっと公園の真ん中の方なら虫がすくなそうだったが、
朝に目立ちそうなので端にした。
虫はやっぱり多かった。

前日2日連続でアスファルトに囲まれていたので、
気を抜いて蚊取り線香を焚くのが遅れて虫さされる。

夜中、何度かキェェェェェ!と獣(鳥?)の声が鳴り響く。
さらに、風が強く、寒くもあってホッカイロを使う。

スマホを充電したかったのだが、日中雨に濡れ続け、端子部分が渇かず。
エラーが出て充電できなかった。タオルやティッシュ、綿棒でもうまく水分をとれずにいた。

結局、朝になって自然乾燥したら充電できた。


この日歩いた距離 30 km







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