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中学歴史教科書 自由社VS学び舎 2アジア植民地の独立(2)

 ちょっと横道にそれますが、この自存という意味は、日本が生きてゆくという意味です。つまり日本人が暮らしていくという意味です。自存が脅かされると日本に住む人々は暮らしが成り立ちません。会社は倒産し、人々は職を失い、餓死者が出るかもしれません。いや出るでしょう。そうならないようにするのが政府の責任です。先ほどの自由社の教科書にある、日本は自存を目的として、とはこのことを意味します。そして戦犯として裁かれた東条英機元首相とマッカーサーがまったく同じことを言っているのです。
 東条元首相の東京裁判の時の宣誓供述書を要約してみるとこの3つです。
1. 大東亜戦争は自衛のための戦争であったこと
2. 天皇陛下には戦争の責任が一切ないこと
3. 大東亜戦争は東亜民族の解放戦争であったこと
そしてこれはアメリカ上院軍事外交合同委員会という公式の場でマッカーサーが証言した一部を抜き書きしたものです。

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Their purpose, therefore in going to war was largely dictated by security.
彼らが戦争をした動機は、だいたいが安全保障のためだったと、言っています。

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マッカーサーも1000万から1200万人の失業者が発生するだろうことを彼らは恐れていましたと言っています。

 今回の武漢コロナ被害について、数量政策学者の高橋洋一教授によれば
「ある程度定量的に分析が可能で、仮にコロナショックでGDPの3~4割が失われ、有効需要創出の政策をまったく行わなかった場合、失業率は4%程度、失業者は250万人程度、そして自殺者は1万人程度増加すると試算できる。」 
 マッカーサーのいう失業者1000から1200万人がいかにすごい数字かお分かりいただけたでしょうか。自殺者は4倍の4万人以上です。当時の日本政府の政策は自存、つまり政府も国民も戦って生き延びることを選んだといえるのではないでしょうか。また、だれが首相であっても英米との戦争は避けられなかったのではないでしょうか。

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