2023年が教えてくれたこと リモートワーク、退職、気づき
今年も残るところあとわずかなので、2023年の振り返りをしようと思います。
去年と一昨年の振り返りはこちらです。
2022年の振り返り | tekiehei2317's blog
2021年の振り返りと2022年の方向性 | tekiehei2317's blog
Notionに書いている日記(デイリーノート)をもとに振り返りました。まずは一年のおおまかな流れを振り返って、最後に出来事をまとめます。
2023年のテーマ
2022年から一年の初めにテーマを決めています。2023年のテーマは以下の4つでした。
が、今振り返ってみると全然違う方向に進んだ一年となりました。
2023年の時系列での振り返り
リモートワークを始める(1月~6月)
2023年の初めから、兵庫県の実家でリモートワークを始めました。リモートワークを始めた主な理由は、環境を変えてみたかったのと、貯金したかったからです。プロジェクトにリモートのメンバーが多かったため、私がリモートワークにしてもあまり変わらなかったというのもあります。
実家に帰ったからといって家族と過ごす時間が増えるというわけでもなく、頭の中にはほとんど仕事と技術のことがありました。今振り返ってみれば、ご飯を食べているときもずっと未来のことを考えていて、心ここにあらずの状態だったと思います。
仕事やプライベートで学んだことは、ちまちま技術ブログ(Zenn)でアウトプットしました。それから、TypeScriptで業務アプリを作る知見が少し溜まってきたので、本にまとめて技術書典14に参加しました。オンライン参加&電子書籍(PDF)のみだったので、記事を書いて公開するのとあまり変わらなかったです。
技術書典14に参加しました | tekiehei2317's blog
退職する(7月)
7月の初めに、2年半勤めた会社を退職しました。理由を説明するのは難しいのですが、一言で言えば悩んで直感に従った結果といった感じです。人生の決断は複雑で、それをしたいという思いもあれば、いろいろな選択肢の中から選ぶという側面もあります。また、消去法で選ぶこともありますし、偶然の要素に後押しされることもあります。
退職後に何をするのかは、ほとんど何も考えていませんでした。お金を稼ぐことやキャリアを作ることを考えれば、転職する選択があったと思いますが、今ではないなという気持ちがありました。ソフトウェア開発以外の世界を見てみたい、どこかに行ってみたい、とりあえず本を読んで何するか考えよう、そんな感じでした。
仕事を辞めてからは、チマチマ開発したり、本を読んだりしていました。開発を継続していたのは、違う世界を見てみたいとは思ったものの、今までずっとやってきたことから離れることが不安だったのだと思います。
個人開発アプリをRemix + Cloudflare D1に移行してみた
1万年前の農業革命と現在の僕 | tekiehei2317's blog
崩れ始める(8月末)
ふとしたきっかけでプログラミングから一旦離れることにしました。その頃から生活が、そして気持ちが徐々に崩れ始めます。何が起こったのかといえば、自由、不安、孤独に耐えられなかったのだと思います。燃え尽きてしまったというのもあるかもしれません。
退職する前に、能力主義への批判や、複雑な仕事では能力が個人に属するとは考えにくくなるというような記事を読みました。それがずっと心に残っていました。能力とは「〜ができる」ということですが、厳密に言えば「〜のとき、〜ができる」というようにコンテキストが付きます。そして、そのコ
ンテキストは想像以上に大きいです。
私は仕事で与えられる役割に依存していました。仕事は、自分が何者かであるという感覚を維持するための麻酔になっていました。その役割がなくなったとき、残ったちっぽけな自分に耐えられなくなりました。
この体験は、年を重ねたときのことを先取りしたものだとも考えられます。「いずれそうなるのに何かをすることに意味があるのか?」という問いも浮かび、無気力状態になりました。
気を紛らわせるために、一日中寝転がってアニメや漫画を見ていました。今思えば贅沢な時間ですが、全てが無意識の暗闇の中にありました。死にたいと思ったことはありませんが、アニメや漫画は死んだように生きている僕をこの世に繋ぎとめてくれました。作品の世界にどっぷり浸かったり、考察記事を見る時間が心の支えでした。
自転車に乗り始める(10月中旬)
暗闇の9月、10月上旬を抜けます。生活が動き出したのは「見たいアニメをとりあえず見切ってしまい、楽しいことがなくなってしまった」という、何とも消極的なものでした。
どこか他の場所に行きたいなという気持ちがきっかけで、自転車に乗り始めました。隣の岡山までママチャリで行って帰ってくるというよく分からないことをしました。
しばらくの間Notionの日記が途切れていましたが、10月15日から少しずつ復活しています。10月15日のページには、いくつかの動画のリンクと感想書かれていました。幸せや人生についての動画で、それを見て思うことがあったのだと思います。
体を動かした影響で、生活習慣や気分も戻っていきました。11月にはおてつたびに参加してみました。
学ぶ(11月中旬)
調子は戻ってきたものの、どのように生きていけばいいのか?に対する答えは見つけられずにいました。その時出会ったのが「生き方」(稲盛和夫)です。
この本からは、「どんなことをするにしても、それに一生懸命取り組むことに価値がある」というメッセージを受け取りました。何をするのか迷っていた自分を「何をしてもいいんだよ」と後押ししてくれました。そこからは、主に本を読むことや学ぶことに真剣に向き合うことにしました。
気づき始める(12月下旬)
最近、大きな変化がありました。それはタスク管理についてのウェビナーに参加したことがきっかけでした。そのウェビナーのテーマは「存在の価値は行動で変わらない」というものでした。
講師の方がなぜ現実を受け入れることから始めるのか、今にあることを重要視するのかが、参加後の大きな疑問でした。その疑問を解きほぐしていく過程で、今まで経験していたいろいろなことが繋がり始めました。紹介された「ニュー・アース」(エックハルト・トール)を齧り付くように読みました。
以前は、人は生まれながらにして完全とか、今この瞬間から最高の人生を送れるという話を聞いたとき、そう思えるならばどんなに幸せかと思っていました。最近はそのことに納得するためのピースが揃ったというか、納得するところから始める必要があることに気づきました。
思考の中ではなく意識と共に生きること。今やっていることが一番大事なこと。色々な活動の価値は本質的には変わらないこと。生まれたときから死ぬまで人の価値は変わらないこと。そして、私はある意味では何者にもなれないのだということ。それが、2023年が私に教えてくれたことでした。
おわりに
2023年を振り返りました。悩みの多い一年でしたが、ようやく光が開けてきた感があります。目の前にあるものをじっくりと見つめて、何気ない一日を、たった今取り組んでいることを楽しみたいと思います。
2023年はお世話になりました。記事が届くというのは、読む人がいないと成り立たないことです。明日も記事を書くかもしれませんが、2024年もよろしくお願いいたします。
2024年のテーマは、年明けに案を出して2~3週間試運転して決めようと思っています。
おまけ、2023年の出来事
2023-01-01 初詣する。カニを食べる。
2023-01-08 ジョギング中に地元の友人に出会う。
2023-01-14 口内炎に苦しむ。
2023-01-23 年を一つ重ねる。
2023-02-10 かしわ天を食べる。
2023-02-23 数年振りに母とマクドナルドに行く。
2023-03-01 春っぽい季節を感じる。
2023-03-23 ダンまち4期の最終話を見る。
2023-03-30 家でハンバーガーを作って食べる。
2023-04-06 少し風邪をひいて寝込む。
2023-04-25 技術書典に向けて原稿を書き始める。
2023-04-29 働かないふたりを読む。
2023-05-04 家族で沖縄旅行に行く。
2023-05-14 技術書典オンラインマーケットに出品する。
2023-05-15 退職の意向を伝える。
2023-05-25 大阪にご飯を食べに行く。
2023-06-14 推しの子を見始める。
2023-06-30 最終勤務日。
2023-07-09 購入したパソコンが届いてテンションが上がる。
2023-07-19 サピエンス全史を読む。
2023-08-02 四国にドライブで連れて行ってもらう。
2023-08-15 カップアイスを半分に切って父と食べる。
2023-09-04 バリカンで散髪する。切りすぎる。
2023-09-05 note初投稿。
2023-09-11 Notionの日記が途切れ始める。
2023-09-18 徹夜しかける。
2023-09-25 Notionの日記が完全に途切れる。10月15日まで途切れる。
2023-10-15 Youtubeで幸せについての動画を見て、日記にメモを残す。
2023-10-26 岡山にママチャリで行く。
2023-11-02 購入した自転車が届く。
2023-11-08 おてつたび(兵庫県朝来市)参加。
2023-11-16 14時間寝る。
2023-11-28 すき焼きを食べる。父のゴルフの景品と母の肉の購入が重なり、数日肉をお腹いっぱい食べる。
2023-12-06 高校卒業後会っていなかった友人が家に来る。
2023-12-14 久しぶりにゲームをして生活が壊れかける。
2023-12-19 久しぶりに図書館に行く。
2023-12-25 クリスマスにちゃんぽんを食べる。
2023-12-30 2023年を振り返る。
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