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ライター「もうキーボード打つのやめようかな」
ここ最近「原稿を書くためにキーボード打つのやめようかな」と思っています。
それは「音声入力」の可能性に賭けてみたい気持ちがあるから。
この記事では、ギズモード・ジャパンなどのテック系メディア、GQやPen、Rolling Stone Japanなどのカルチャーメディアで執筆し、現在はYouTubeチャンネル「てけしゅん音楽情報」を運営している僕(てけ/照沼健太)が、新たな執筆スタイルとライター像の模索について、お話しします!ぜひ最後までお付き合いください。
原稿もプログラムも。数々のクリエイターが音声入力にシフトしている
AIの性能向上によって、音声入力の精度は飛躍的に向上しています。
正直言って、僕は音声入力=「お年寄りがスマホで検索するときに使う機能」みたいなイメージを持っていました。
でも、勝間和代さんにインタビューした際も「音声入力で執筆している」旨を伺いましたし、最近では高城剛さんも音声入力にシフトし、MacからiPad Proにかなりの部分で移行したそうです。
毎週メールマガジンを執筆しており、新しいテクノロジーをキャッチアップし続けている高城剛さんが音声入力にシフトしたというお話は、自分の中でも衝撃的。
数年前の勝間さんの取材を思い出しながら、「これはもしかしたら、原稿執筆の常識が変わるのでは?」と感じました。
さらに思い出したのは、あの有名メディアアーティストから直接聞いた話。
それはPerfumeやビョークらとの仕事で知られる「ライゾマティクス」の真鍋大度さんのエピソード。
彼はメディアアーティストでありプログラマーでもあるのですが、真鍋さんはAIの性能がアップしてからは、自分でコードを書かなくなったというのです。
どうやっているのかというと、犬の散歩をしながら音声入力でAIに指示を出し、AIがプログラムを書いているそうです。
もちろん細かな修正が必要なこともあるそうですが、大枠の作業は移動中に進められるのです。一線で活躍するプログラマーがコードを書かない……という事実には衝撃を受けました。
散歩しながら、健康になりながら、これまで以上の膨大な数のアウトプットができるようになった。
最高じゃないですか。
ペンからキーボード、さらに音声へ。インターフェースの変化がアウトプットを変える
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さらに重要なのは、インターフェースが変わるとアウトプットも変わるという点です。
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