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一月一酒 第2回

初出:月刊ハンガリージャーナル 2004年6月号

Duennium cuvée 1999
醸造所:Vylyan Szőlőbirtok és Pincészet
地区名:Villányi borvidék

 ハンガリーの大地と日光の恵みに育まれた深紅のワインが、私達の祖国、あるいはヴィッラーニについて語りかけます。その醸造家が丹精こめて作り上げた、芳醇な味と香りの理想郷は、カベルネ・ソヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロー、ツヴァイゲルトによって構成されています。
 もしスパイシーなツヴァイゲルトを加えないならば、古典的なボルドーのブレンド方法となります。ガーネットを思わせる深い色合い、強靭かつ優雅な味わい。森の果実、チェリー、葉巻、チョコレートの調和した香り。ローストビーフほか肉料理全般、さらには野生肉(ゲーム)の赤身に良く合うワインです。
 ラベルに描かれた金色に輝く銀杏の葉は永遠を表し、Duennium cuée 1999に相応しい装飾です。

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 機会を選ぶ、新に個性的な『ハレの日』のワイン。祝祭の、まことの信仰に至るワイン。
 この至高のワインを生み出し、ヴィリアン・ワイナリーによって夢を実現させた同ワイナリー創業者、DEBRECENI Pál氏の肉体は滅びても、彼の精神は実を残し、命の果汁を我々に残したのです。

原文:TŐZSÉR Róbert
訳文/画像:高久圭二郎

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