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【登山者必見】山のグレーディングと難易度の基礎知識 〜安全登山のために知っておくべきこと〜

山で会ったらこんにちはー!低山ハイカー英武ゆうです!今日は、安全な登山のために絶対に知っておくべき山の難易度とグレーディングについて、詳しくご説明していきます。

なぜ山の難易度を理解する必要があるのか

山の難易度とは、登山ルートにおいて体力的・技術的にどれくらいの能力が求められるかを示す指標です。これを理解せずに登山に出かけると、自分の体力や技術に合わない山に挑戦してしまい、事故や遭難のリスクが高まってしまいます。

実際、長野県では山岳遭難件数が平成22年から4年連続で過去最多を更新し、平成25年には300件に達しました。この背景には、体力の低下を意識しない中高年層や、山の難しさを知らない初心者が急な山に挑戦してしまうケースが増えていることがあります。

グレーディングの基本構造

体力度による10段階評価

体力度は1から10までの数字で表され、以下のように分類されています:

  • 1〜3:日帰り可能な山

  • 4〜5:1泊以上が望ましい山

  • 6〜7:2泊以上必要な山

  • 8〜10:2〜3泊は必要な山

体力度の計算方法

この数値は、山本教授により考案された計算式に基づいています。計算には以下の4つの要素が使用されます:

  • 標準コースタイム

  • ルート全長

  • 累計上り標高差

  • 累計下り標高差

例えば、標準コースタイム5時間、ルート全長7km、累計上り標高差600m、累計下り標高差500mの山の場合、計算式に当てはめると21.4という値が導き出されます。この値に基づいて、以下のように体力度が決定されます:

  • 体力度1:10以下

  • 体力度2:10超〜20以下

  • 体力度3:20超〜30以下
    (以降、10刻みで体力度が上がっていきます)

技術度による5段階評価

技術度はAからEまでの5段階で評価され、登山道の状況と必要な技術レベルを示します。

グレードA(初級)

整備された登山道で、転落や滑落の可能性が低く、道迷いの心配も少ない山です。基本的な登山装備があれば登れます。

グレードB(初級〜中級)

沢渡りや急な坂があり、道が分かりにくい箇所も存在します。ある程度の登山経験と地図読みの能力が必要です。多くの初心者向け低山がこのランクに該当します。

グレードC(中級)

はしご場や鎖場があり、転落・滑落の危険性のある箇所が出てきます。地図読み能力に加え、はしご場や鎖場を通過できる身体能力が必要です。

グレードD(上級)

厳しい岩場や不安定なガレ場、はしご、鎖場、ヤセ尾根などが出現します。高度な地図読み能力とバランス感覚、ルートファインディング技術が求められます。

グレードE(最上級)

緊張を強いられる厳しい岩場の登り下りが続き、危険箇所が連続します。場合によってはロープを使用する技術も必要となります。

実際の活用方法

これらの体力度と技術度を組み合わせることで、各山の難易度が決定されます。長野県などでは、この基準に基づいた山のグレーディング情報をウェブサイトで公開しています。登山計画を立てる際は、必ずこれらの情報を確認し、自分の体力と技術レベルに合った山を選ぶようにしましょう。

より詳しい解説や実際の山の例については、YouTube「低山ハイカー英武ゆう」チャンネルでご紹介していますので、ぜひチャンネル登録をお願いします。


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