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日本人ってやっぱりマニアック。

シットコム「The office」の翻訳を見て感心しました。

世間では、日本礼賛番組、Youtubeなどが人気ですが、無条件に自国を持ち上げるのは少し気恥ずかしいです。

しかし、すごいものはすごい。

ゲーム、カメラ、車などは言うまでもありませんが、日本人の偏執的なこだわりはもっと細かく、わかりづらく、お金にならないところにも現れます。

例えば、フランクフルトについてくるケチャップとカラシがワンプッシュで出るやつや、洗剤の液垂れ受けの部分(分かりづらい…)などは私の大好物です。


そして、何と言っても無形の分野。
例えば、AIに取って代わられるという翻訳ですが、少なくとも日本の優秀な翻訳者にとってはどこ吹く風、となるでしょう。

以下の画像を見てみてください。


状況を説明すると以下の通りです。
右の人物(座っている方)がブドウを食べながら、真ん中で立っている人物に質問をしました。
右の人「今夜のイベントには来るんでしょ?」
それに対し、左の人はイエスと答えています。

右の人がグレープを食べていることから、Absolutely(絶対に行くよ!)とfruit(くだもの)をかけて「absoFRUITly」と洒落ています。

洒落は常に翻訳家の頭痛のタネ(恐らく)。元のおかしさを他言語で伝えるのは困難を極めます。小説で言ったら叙述トリック。映画化不可能。スピルバーグもカメラを放り投げるレベルです。

しかし、The officeの翻訳家は「(行くよ)せっか “くだもの”」という天才的な訳で原語の面白さを損ねずに作品を日本の視聴者に届けてくれました。パチパチ

同じような例は、ドラマにとどまらず、映画、ゲームなどにも見当たります。
友人にも協力してもらい、5言語で似たような例を探しましたが、日本の翻訳に比べ、明らかにこだわりが薄く、洒落の翻訳はいい加減(またはそもそも訳さない)なケースが多かったです。


結局「日本すげー。おれすげー」したいだけじゃん、と思いましたか?
いえいえ、これからしっかり自虐しますよ。

どんなものにも正と負の面が共存するものです。
我々日本人はこだわりの人である反面、頑固だったり、意思決定が遅かったりしがちです。色々な国籍の方と同僚として、そしてお客様として仕事をしていると、早いな、要領がいいな、と思うことがよくあります(転職活動の仕方にも学ぶものが多い)。反面、「適当だなぁ」と思うこともしばしばです。

両極それぞれにポジティブとネガティブが共存しているので、個々人が自分のバランスを見つけるしかないのですが、私は平均的日本人よりも若干適当サイドにいき、行動量を増やしたいと思いながらもなかなかできていない状況にあります。

みなさんはいかがでしょうか?


余談ですが、先日友人と話していた時にSNSは真面目になにか書くよりもラーメンの写真を貼って「ずるずる〜。オイシイ!」と書いた方が伸びる(ラーメンだけに)と話していたのに長々と書いてしまいました。

こんな内容をここまで読んだあなたはかなりマニアックなこだわりの人です。きっと良い翻訳ができるでしょう!

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