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【連載小説】夏の恋☀️1991 シークレット・オブ・マイ・ライフ㉗

 もうすぐ夏休みまえの、学校。

 ダル。い。期末テストもおわって。おれは約600人中、386番だった。この学校、競争心を煽ろうとしているらしく、ぜんいんぶんの順位を貼りだす。

 こういうの、紙の無駄じゃないすか。ペーパー・レス社会なんていつまでも達成できないですよ、こういうことしてたら(←時代が20年程ちがう)

 つーか、上位五十ぐらいでよくないですか。がんばってる人を讃えるみたいな。全員ぶんて。馬鹿がばれるし、自己肯定感もさがるわ。

 まあおれはまだ300番台(400番の坂も見えてきている)だけど、600番の人とかどうするんだよ。不登校待ったなしだろ。

 ゴリラは375番なので、見下してくる。ゴリラのくせに。

 くみこは482番。お嬢は432番。ケンサクは275番。亀は503番。Fちゃんは365番。

 バカしかいねえな、おれのダチは。まあ、ケンサクは、いいのかな。

 おめ子は62番。頭いいんだな、あいつ。

 I子は232番。

 ていうかさ、何なの、番て。

 どうでもいいわ。

 もうすぐ夏休み。たのしみ。相変わらず女にはモテないままだけど、桃子がいるし。

 毎日桃子とあそぼう、と思う。まあいまでもほぼ毎日つるんでるけど。

 このまえは桃子とくみこと、お嬢、ケンサクと亀と、カラオケに行った。めっちゃたのしかった。

 桃子はかなりうたがうまい。おれもうまいが、一枚も二枚もうえ。正直プロレヴェル。お嬢とくみこは、ふつう。ケンサクは、まあうまい。

 亀は下手。下手だが、味がある。たのしそうにうたうのがよいと思う。

 あと10日、学校行けば夏休み。

 たのしみなり☆

本稿つづく


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