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【掌編400文字の宇宙】倭国大乱

 最近の内戦は157年前(西暦1868年)に終わった。目覚ましい発展を遂げたが77年まえ(同1945年)にその目的は大失敗におわった。それから現在(同2024年)までこの国は独立国ではない。

 おそらくここ三十年程は、気づいている人はあまりいないがこの国は内戦下にある。指導者層は国の富を売り飛ばし、また私し、年貢も禄に納めていない。一方、庶民・百姓は中世もかくやと思われるほどの重税に喘ぎ、減り続ける収入と、反比例するようにして上がる物価に悩まされている。

 貧困はすぐそこに迫っているが誰も説明のできない楽観論が、まだ主流を占めている。

 人口が減り続けているので、自動的に奴隷を輸入している。と同時に排外主義的な言論が、これは目に見えるようになってきている。テクノロジーに負うところもあるが、こういう人はいつの時代にもいる。水戸学派とか。

 曖昧な国土で暮らす在日四世としては、正直見ていて不安である。

◇参考・引用
 『後漢書』

#掌編400文字の宇宙
#倭国大乱


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