【緊急随筆】なぜ名前はややこしいのか
パリ五輪の開会式の、各国の選手入場を見ました。選手は歩くのではなく、セーヌ河をボートに乗って巴里入りをしていました。粋ですね。
いろいろな国が参加しているわけですが。
マケドニアという国が、さいきん北マケドニアと改名したことを知りました。じゃあ何? 南マケドニアという国があるのでしょうか。中央マケドニアとかも? もう名前は忘れましたが、Mみたいな名前の国があり、また、Mアメリカ領という国があり、M英国領という国もありました。ややこしい。Mだけで三国あります。三国志でしょうか。なんとかMで統一できないのか。五輪は巴里ですが、サーフィンという競技は、仏領のなんとかいう島の、国?でやるそうです。仏蘭西とはぜんぜん場所がちがう、南アジアっぽいところにある島です。平和の祭典らしいですが、結局南極、北極、いまだに西洋という国はこんなもんなんだなと思いました。返したら? 現地の人にさ。
鎌形の月と星が国旗にある国は、イスラム教というか、オスマン帝国の歴史的影響化にある国なんだろうなと思いました。オスマンてまだあるのでしょうかというかあるのでしょう。メスマンというのもこれから出てくるのでしょうか。
大会の演出はヒップホップ文化が色濃く押し出されていました。ユーロ・ビートの乗りもあり、やはり欧州なんだなと思いました。ネパールは世界で唯一国旗が三角形で、三角形が二つの国旗で、仏教色がありました。
ユニオンジャックを国旗に取り入れた国もいくつかありました。ニュージーランドとかオーストラリアがその代表です。本家本元のイングランドの入場は見れませんでした。
勢理客という地名がありますが、これ読めますか? じっちゃく、といいます。国立おきなわ劇場の近くにその地名があります。地名にあるので、勢理客と名のる人たちもいます。遠く離れた本島北部にもこの名をなのる人たちがいます。「じっちゃくさん」と呼ぶと「せりきゃく」です、と直されることがあります。元々は、じっちゃく、です。しかし誰も読めないので、音読みに合わせて、せりきゃくということにしたと思われます。かと思えば、「せりかく」ですなどという一族もいます。それぞれが、それぞれの事情で勝手にというか事情に合わせて読みを変えているので、人の名を呼ぶのもひやひやするのが現状です。名を呼び間違えるのは失礼ですから。
金城という人たちがおり、きんじょう、かと思うと、かねしろですとか、かなぐすくとか、いわれたりします。玉城も、たましろとか、たまきとか、たまぐすくとか、正直やりたい放題です。昔、玉城村というのがあり、これは、たまぐすくそん、でした。いまは南城市(なんじょうし)となっています。南城市は、知念村、玉城村、大里村、佐敷町が合併してできた市です。おおざとと名乗るひとたちもいますが、ときに、うふざとです、という場合もあるので要注意です。というか出身は?ときくと、南城ですという人はあんまりいません。「なんじょう、ちねんです」とか「N、たまぐすく」「おおざと、N」「さしきです」と、旧名で自己紹介をします。この南城市民たちは。思うに、あんまり仲が良くないのではないのではないでしょうか。
ほかにも、豊見城(とみしろ・とみぐすく)とか宮城(みやぎ・みやぐすく…中には大宮城<うふみやぐすく>という登場人物も有)とか具志頭(ぐしかみ・ぐしちゃん)とか、挙げると切りがありません。
行政的に考えると、また個人的にもはっきりしないのはあまりすきではないので、文化大革命、易姓改革的なことを断行し、名称を統一してほしいと思わないこともないです。でないとおちおち、人の名も呼べない状態なのであります。
しかし、現状では仕方ないことですし、これからの持続的課題として、考えていきたいと、このように思うのであります。