
定年カフェ 芥川賞を読む ゲーテは全てを言った
こんにちは定年カフェです。
定年をきっかけにカフェを始めて、自由と出会いを手に入れました。
今回の芥川賞は2作品あったが、やっと読み終えたので、今回は鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』を紹介します。
まず、驚いたのは、作者が若い(2001年生まれ)のに、西洋的教養を身につけていて、しかも、古今の映画、音楽にも精通していることである。
作品に出てくる人物、書物、映画、音楽などのうち、62年生きてきた私が、知っていること2割、名前は知っていること3割、知らないこと5割だった。
ストーリーは、ドイツ文学の教授一家の三代記で、『ゲーテはすべてを言った』という名言は本当かどうかを巡って展開していく。
登場人物の名前が凝りすぎていて、大学教授一家が出てくるので、最初は鼻につくが、全てのエピソードがつながっていき、最後にはハッピーエンドとなる。正に『愛はすべてを混淆せず、渾然となす』という結末となります。
知らないことがたくさんあると改めて感じました。先ずはファウストを読まなきゃと思いました。