再雇用後の賃金②
再雇用時に賃金が下がった60歳以降の会社員にとって、大事な収入減であった二つの公的な給付が、徐々に削減されます。
① 老齢厚生年金特別支給の終了
従来、60歳から64歳の間、段階的に支給されていた特別支給が、男性の場合今年度64歳になる方(昭和36年4月1日以前生まれ)を最後に無くなります。よって来年度以降、60歳から5年間勤務期間中は年金が原則不支給となります。尚、女性の場合今年度59歳になる方(昭和41年4月1日以前生まれ)を最後に無くなります。
私も、64歳になった本年8月より、老齢厚生年金を特別支給として十数万(月額)受け取っていますが、これからは男性の場合、全員原則65歳からの年金受給となります。
② 高年齢雇用継続給付金の減額
再雇用時の賃金低下に応じて雇用保険から支給される高年齢雇用継続給付金の支給率が25年度から60歳になる人より、賃金の最大15%から最大10%に減額されます。
将来的には、同給付は廃止も想定されます。
私は、現在月額数万円受取っていて、結構良いお小遣いです、(笑)
これらの公的給付金を見込んで、再雇用時の賃金を低く抑えていた企業は、社員から見直しを求める声が強まる可能性があります。
その際、一律的に再雇用者全員を引き上げると言うよりは、貢献度に応じて賃金格差が広がることが予想されます。
もし、定年後、再雇用で残る事を考えているなら、どうすれば会社にとってより必要な業務をするか自分で考えて、準備する事も大事かもしれません。
それが、自分でやっていて楽しい仕事なら、尚良しですね。