シン映画日記『search #サーチ2』
TOHOシネマズ日比谷にて『search #サーチ2 』を見てきた。
電話も監視モニターも含めてほぼパソコンの画面上で展開させて世界中をあっと言わせた異色のソリッド・シチュエーション・スリラー『search/サーチ』の続編というか新作、第2弾で、今回もパソコンの画面上オンリーで、電話、モニター、スカイプ、チャットなどフル稼働させてサスペンス映画を作り上げた。
前作『search/サーチ』は女子高生の失踪を父親が探していたが、本作はその逆で、女子高生の母親探し。ズバリ、「母をたずねて家からゼロ里」。前半は親を嫌がるムーブをとことん見せ、そこがなんとも女子高生らしい。
前作から3、4年たち、ウーバーや遠隔からバイトで頼む事が日常茶飯になったこともあり、また、Google Mapのような機能がより発達して、遠く離れたコロンビアやアメリカからのバイトを使っての『セルラー』のようなやりとりでの母親捜索も可能となり、面白くなっている。また、そのバイトのおじさんが絶妙にいい人という都合の良さはあるがそれで映画が面白くなっている。
本作は結果から考えるとまさしく全てを疑えなんだけど、母親の彼氏も付き合った時点から色々怪しいが、本作はさらにその上の上をいっている。しかしながら、その根源はわりと下らなく、流石に練り上げようがなかったか。そこでの練り上げとラストをもう少し捻れば前作よりもインパクトは残せたかも。
それでも前作同様、映画のスクリーンで見るパソコンサスペンスとしては完成度は高い。中身の追求をしなければわりと楽しめるかな。