シン・映画日記『ランディ・ローズ』
新宿のシネマカリテにてドキュメンタリー映画『ランディ・ローズ』を見る。
クワイエット・ライオット〜オジー・オズボーンのギタリストで1982年3月19日に亡くなったランディ・ローズのドキュメンタリー映画。誕生からクワイエット・ライオットでのプレイ、オジー・オズボーン・バンドのオーディションへの参加、瞬く間にギターヒーローになり、突如の死まで、家族、友人、オジー・オズボーン、ケヴィン・ダブロウ等関係者の証言で構成。
オジー・オズボーン・バンドでのプレイよりも実はクワイエット・ライオットでのプレイの方がやや長い在籍だったりするので、前半から中盤まではほぼほぼクワイエット・ライオットの、それも当然1983年に成功する以前のクワイエット・ライオットなので、どうしても地味に思えてならない。クワイエット・ライオットでの動くランディ・ローズの映像やライブでの様子など貴重なものばかりだが、楽曲がいまいち光ってない。今回のドキュメンタリー映画を見ても、どちらかというと、地元LAでのケヴィン・ダブロウとの仲良しバンドという印象が強い。
一応、2枚のアルバムを出し、日本でもライブをやっているが、不思議とそこには触れてない。
後半でオジー・オズボーン・バンドでの様子になりようやく本番という趣。大半はオジー・オズボーンやランディ・ローズが好きなら既に知っていることばかりだが、見ていて安心感がある。特にオーディションの様子と82年3月19日の様子が事細か。ここを見るだけでも胸が熱くなり、見て良かった、と思える。正直、この2つだけを抜き出して劇映画にした方が良かったかも。
前半は退屈だが、とりあえずランディ・ローズやオジー・オズボーンのファンなら見逃して公開するよりかは見ておいた方がいい。