暗闇のエンターテイナー 17
残り10
かすみはいつものように眠剤の前に
SNSを開いていた。
シトシト聞こえないくらいの
雨の中
罪悪感に打ちひしがれた
かすみの気持ちを
僕に伝えてきた。
それは優しすぎるが故に起こる
胸の痛い出来事だった。
かすみも毎日を戦っていた。
僕は思いつく限りの言葉を書き
かすみに寄り添った。
かすみが霞の中に幽閉された
プリンセスである事が
証明された時でもあった。
かすみは混乱していた。
それはずっと変わらないもう1人の自分との
対話でもあった。
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