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支那そば 伊藤(秋田県秋田市)★3.37

秋田県のご当地ラーメンといえば、「十文字ラーメン」だ。横手やきそばで有名な横手市十文字町が発祥といわれている。

あっさりとした醤油味で煮干や鰹節などを出汁に使用した和風のスープと、かんすいを全く用いず独特の食感をもつ細い縮れ麺が特徴である。また、具材に関してはチャーシュー、ねぎ、メンマのほかに店にもよるが麩と蒲鉾が入るのも特徴である。

引用:Wikipedia

十文字ラーメンの三大老舗といわれているのがこちら。

■元祖十文字中華そば マルトマ
■丸竹食堂
■名代三角そばや 本店

『支那そば 伊藤』は、『名代三角そばや 本店』で修行された方のお店だ。

秋田駅から徒歩5分ほどの場所に、秋田市民市場という市場がある。目当てのお店は、この市場内にある。

風情ある立派な店構え。ラーメンへのこだわりが大きなボードに記されている。

しょうゆだけじゃなく、みそ、辛みそ、冷やしまでそろう。トッピングを″のせもの″と表現しているところも、また趣がある。

厨房には2人のおばちゃんスタッフ。創業者の方が腕をふるう姿が見たかったが、こればかりはしょうがない。

BGMはナシ。まさに″市場食堂″のような風情だ。

しょうゆ・並

これが、十文字ラーメンだっ!

焼干しイワシ、煮干し、かつお節など、魚介のみでダシを取っているそう。昆布もほんのり感じる。臭みなどは一切ない。油も一切浮いていない。あっさり&さっぱりのとても繊細なスープだ。

もちろん、麺も特徴的。かん水を使っていないので、色味が独特。細縮れ麺で歯ごたえがいい。

味の染みた昔ながらのももチャーシュー。大きな麩も、十文字ラーメンならでは。原材料の値上げにより、メンマがトッピング扱いになってしまったのは残念だが。

しいていえば、市場内にお店があるので、魚や野菜、その他もろもろの″市場独特のにおい″が店の中まで入ってきちゃってるのがもったいないかな…と感じた。

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