支那そば 伊藤(秋田県秋田市)★3.37
秋田県のご当地ラーメンといえば、「十文字ラーメン」だ。横手やきそばで有名な横手市十文字町が発祥といわれている。
十文字ラーメンの三大老舗といわれているのがこちら。
■元祖十文字中華そば マルトマ
■丸竹食堂
■名代三角そばや 本店
『支那そば 伊藤』は、『名代三角そばや 本店』で修行された方のお店だ。
秋田駅から徒歩5分ほどの場所に、秋田市民市場という市場がある。目当てのお店は、この市場内にある。
風情ある立派な店構え。ラーメンへのこだわりが大きなボードに記されている。
しょうゆだけじゃなく、みそ、辛みそ、冷やしまでそろう。トッピングを″のせもの″と表現しているところも、また趣がある。
厨房には2人のおばちゃんスタッフ。創業者の方が腕をふるう姿が見たかったが、こればかりはしょうがない。
BGMはナシ。まさに″市場食堂″のような風情だ。
これが、十文字ラーメンだっ!
焼干しイワシ、煮干し、かつお節など、魚介のみでダシを取っているそう。昆布もほんのり感じる。臭みなどは一切ない。油も一切浮いていない。あっさり&さっぱりのとても繊細なスープだ。
もちろん、麺も特徴的。かん水を使っていないので、色味が独特。細縮れ麺で歯ごたえがいい。
味の染みた昔ながらのももチャーシュー。大きな麩も、十文字ラーメンならでは。原材料の値上げにより、メンマがトッピング扱いになってしまったのは残念だが。
しいていえば、市場内にお店があるので、魚や野菜、その他もろもろの″市場独特のにおい″が店の中まで入ってきちゃってるのがもったいないかな…と感じた。
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