#04【何もない主婦がフリーランスになるまで】人生で初めての熱烈アタック
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スキルもキャリアもない、実績も何もない普通の主婦がフリーランスの世界に飛び込むまでをシリーズで書き綴っています。
手術の予定が決まり、ある意味追い詰めつめられることで人生を見つめ直した。
本当にやりたいように、生きたいように生きよう。
後悔しない人生を。
その続きです。
やっぱり頭に浮かぶのは大本命
1番に頭に浮かんだのはあのデザイナーさん。
そして大好きなアクセサリー。
私もそこで働きたい、たとえ働かなくても何かの形で関われないかと直感的に思った。
よし、なんとかして近づこう。
仲間に入れてもらおう。
人生で初めての熱烈アタック
『あなたの作るセンス抜群のアクセサリーが大好きです。惚れ込んでいます。私も一緒に働かせていただけませんか。』(抜粋)
自分の熱い想いと、働きたいと思った理由、病気の現状などをまとめた便箋2枚を封筒に入れて手紙という形で送った。
SNSで繋がっていたのでDMで送ることもできたけど
経験上、自分の気持ちを伝えたい時や人の心を動かすのは手紙が1番だと信じていた。
だから何回も何回も書き直して、何度も読み直して、誤字を確認して、緊張しながら送った。
勢いで送った後に冷静になって、
「引くかな?」
「嫌われたらどうしよう」
「距離を間違えてると思われたらどうしよう」
と不安が襲ってきたけれど、逆にこれで悔いはないとすっきりした気持ちにもなった。
運命の日、変わり出す時
数日後、返事がきた。
高ぶる気持ちと震える手で読む。
『嬉しいです。ぜひよろしくお願いします。』(抜粋)
その文字を認識した瞬間。
モノクロの世界が一瞬でカラーになったような、太陽の光が差した時のようなキラキラした高揚感を感じた。
1人で歓喜、興奮し、今すぐにテーブルに飛び乗って踊り出したいほどうれしかった。
私が送った手紙の中で
「雑用でもなんでもやります!
タダ働きさせてください!」
とは伝えていたけれど、お給料をもらって働かせてもらえることになった。
こうして晴れて、アクセサリー会社で制作のパートになることができた。
余談。
数年後、デザイナーと仲良くなったあとから聞いた話。
実は私より前に「働きたい」と申し出る人が何人かいたそう。
でも、その時は会社の立ち上げやイベントや、他のことでそれどころではなかったらしい。
ちょうどバタバタが落ち着いて、そろそろ人を入れようかと考えていた時にジャストタイミングで私からの手紙が届いたんだんだそう。
タイミングが良かったことと、すでに何度か接触していて私の人柄が分かっていたので即採用の流れになったとのこと。
イベント参加にど、勇気を出した小さな積み上げに加えて、直感のままに思い切って飛び込んでよかったと心から思った。
続く