![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128327322/rectangle_large_type_2_d12c10d2fb023e8a4ed436b912df7ae7.jpeg?width=1200)
写真で見るバイメタルコインの世界
こんにちはほのめです
今回は写真とともに「バイメタルコイン」をご紹介したいと思います
バイメタルコインとは
バイメタルコインはその名の通り2種類の異なる金属や合金が、
1枚のコインに使用されているものです
よくあるパターンはサムネ写真のように、ドーナツ型の金属の輪に
コインがはめ込まれているタイプのものです
日本の新500円硬貨もバイメタルコイン(正式名はまた違うのですが)です
初めて見る新しいコインについても気になる方もいらっしゃると思います
今回はこのカラフルでおもしろいコインについてみていきましょう
大昔のバイメタルコイン
実は、古代ローマ時代(紀元200年ころ)にはすでにバイメタルコインは
存在していたようで、特別な記念行事の際に、金や銅を使ったものが
作られていたようです
流通した貨幣としては1600年代にイギリスで発行された「ファージング」
という銀貨の中心部分に小さな銅のかけらが埋め込まれたものが
発行されています
額面の大きなコインだったため、作りを複雑にして偽物を作られにくくする効果を狙ったのでしょう
未来感のある新しい見た目のコインですが、このように昔からあるものです
近代のバイメタルコイン
500リラコイン(イタリア)
最初に広く沢山発行されたのは、1982~2001年の500リラコインです
中央はブロンジタルという、銅・アルミ・チタンの合金、
外側はアクモニタルという ステンレスの仲間の金属で、鉄(鋼)に
クロムなどの金属が少しづつ添加された錆に強い金属です
詳細は出てきませんが、どちらもどうやら大戦前に
イタリアで作られた合金のようです
コインは美しく、錆やキズに強い合金を目指して進化を遂げてきましたが、そうした到達点の一つの形のようです
デザインは片面が天使、もう片面は色々あります
(ヨーロッパは記念コインが大量に出回っているパターンが有る)
普通バージョンは大統領宮殿です
![](https://assets.st-note.com/img/1705826356437-rDHhjyKYyl.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705826542628-8FyfoxKZh0.png?width=1200)
20フラン(フランス)
2枚目は1992年から発行された、フランスの「トリメタルコイン」です
これは3つのパーツが2種類の金属から作られています
金色の部分はアルミ青銅、銀色の部分はニッケルです
デザインにも特徴が出ます パーツ分けを活かしたデザインです
こういう三層構造のものはあまり作られていません
珍しいためか、少し値段もお高めです
メルカリではバイメタルコインの3倍近い値がついています
こちらは記念コインなのですが、通常バージョンは
モンサンミッシェル(世界遺産)が描かれています
![](https://assets.st-note.com/img/1705826675586-Gm9OKcVVZU.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705826856958-KIfgxKtZC9.jpg?width=1200)
2ポンド(イギリス)
イギリスは1ポンドコイン(200円くらい)がすでにおおきいので、
2ポンドはさらに大きいです
中心が白銅 外側がニッケル黄銅です
うっすらですが潜像(コインを傾けると絵が浮かび上がるしくみ)も
中央に見えます
海藻みたいな模様はイギリスの文明の発展を表現した現代アートらしい
(伝統的な紋様と電子基板・歯車を組み合わせて過去と未来を
表現している)
側面には1ポンドと同じでメッセージが書いています
1ポンドは側面の文章がラテン語でバージョンによって数種類あるのですが
こちらは「standing on the shoulders of giants」(巨人の方の上に立つ)
1種類のようです
![](https://assets.st-note.com/img/1705827369378-w3NyuOYy3b.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705827448930-kdiWr2Y6DP.jpg?width=1200)
1・2ユーロ(欧州・ユーロ加盟国)
(1ユーロ=150円くらい?)
どちらも黄白銅と白銅で中と外が入れ替わっています
片面は共通でヨーロッパの国々の地図
(細かい点がたくさん打たれています)と数字
裏面はユーロを使っている国がそれぞれデザインしています
側面は少し違う
![](https://assets.st-note.com/img/1705827670588-2bwMYGOV0N.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705827781281-piQjULWYJ3.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705827881942-0e80TLQXyq.jpg?width=1200)
トルコリラ(トルコ)
1リラと1/2リラに相当する50クルシュ
両方とも白銅と黄白銅が使われています
建国の父 アタチュルクの肖像と各々のデザイン
1リラはとても美しいデザインで、
バイメタルコインの中ではほのは一番好きなデザインです
額面は極端に小さく1リラ=5円前後です
この2種類以外のコインがほとんど流通していないので、
トルコの自動販売機のお釣りは引くほど出てきます
(お札しかいれるところない)
![](https://assets.st-note.com/img/1705827970522-8jUV4WpkwD.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705828064904-CaOSMVY9zZ.jpg?width=1200)
100テンゲ(カザフスタン)
白銅と黄白銅でできています
旧ソ連エリアで使われたキリル文字が使われています
石油や天然ガスを中心とした鉱産資源が豊富で最近経済成長をしている国
100テンゲは40円くらいです
今はアルファベットになっていてこのキリル文字のものは
作られていないみたい
100テンゲはコインとして最大額面 これ以外のコインもほぼ同じデザイン
![](https://assets.st-note.com/img/1705839651128-LeqcGTSlPv.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705839715385-aGTE6yUXOS.jpg?width=1200)
アルゼンチンペソ(アルゼンチン)
美しいデザインのコイン
19世紀から経済の崩壊を何度も繰り返しているけど、経済発展はしている
経済・金融危機って、発展している国に起こりやすい
そもそもそこまでなってない国が多いので、ましな方かも?
![](https://assets.st-note.com/img/1705842017801-co7pFqimls.jpg?width=1200)
地方自治60年記念硬貨(日本)
日本で最初のバイカラークラッド貨幣 (500円)
47都道府県それぞれのデザインがされたコインが作られた
1番目は北海道で平成20年(2008)
それから8年がかりで全都道府県発行した
![](https://assets.st-note.com/img/1705842355452-qOEBz4EwWQ.jpg?width=1200)
バイカラークラッド貨幣
バイカラー+クラッドは恐らく世界初のコイン
バイカラー(バイメタル)は中心と縁の金属が違う今回紹介したもの
クラッドは表面と内側で違う 金属の板を他の金属で挟んでいる
作るのが面倒くさいが偽物を自販機で電気の通り方ではじくことができる
便利機能
新しい500円玉がこれ
![](https://assets.st-note.com/img/1705842930612-LXauHoH62O.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705843008134-Xp74pLMsXb.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705843344913-2aMsTKkhqK.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705843642280-wMGMzr4uB5.jpg?width=1200)