見出し画像

そのこ式ダイエットと北原美顔の思い出

昨日に引き続き、高校2年の途中でアメリカから帰国して日本の高校生になった頃の話。

アメリカの高校では水泳部に所属し、毎日放課後に練習で10キロ前後泳いでいた。屋外のプールで、しかもカリフォルニアの太陽にさらされながらだったので真っ黒に日にも焼けていた。日本に帰国してからは運動量が激減した事により筋肉は脂肪に変わり、日焼けも落ち着いたことにより体重にさほどの変化はなくとも見た目がかなりぽっちゃりとした。

17歳といえば一番太りやすい時期でもあり一番それが気になる年頃でもある。私は痩せる決意をし、その頃流行っていた鈴木そのこ式ダイエットに飛びついた。確か「痩せたい人は食べなさい」という当時ベストセラーになっていた一冊の本を買い、そこに書かれている事を忠実に守った。脂の摂取さえ抑えれば、白米は食べたいだけ食べても良い、羊羹など油分を使用していない和菓子なら間食OKというダイエットだったのでかなり楽に減量できた。3、4ヶ月で6キロほど落とし、制服のスカートがゆるゆるになって詰めてもらった記憶がある。

痩せられたのはありがたかったのだが、食物から摂取する油分が激減した事により酷い便秘になり、ニキビが悪化してしまった。年頃の娘がニキビ面で大学生活をスタートするのは可哀想と思ってくれた母がパートで稼いだお金を治療費に充ててくれた。それも、かつて百恵ちゃんもニキビで悩んでいた頃通っていたという、女性週刊誌から仕入れた情報を元に、北原美顔という明治創業のサロンでの治療に。そのサロンは秋葉原にあったのだが、10日間ほど毎日電車に揺られて当時住んでいた町田から秋葉原まで通院し、詳しくは書かないが、かなり痛みを伴う治療/施術を受けた。お陰で一旦はニキビもなくなり、跡も残らずスベスベの肌を手に入れた。

その後、20代に入ってからも再び体重増加やニキビに悩まされる事となったのだが、今となってはすべて良い思い出。まるで自分のことではないような気さえする。

数日前に自分は美容に興味がないなんて言い放っていたが、若い頃はそれなりに世の中の美容情報に踊らされていたのでした。

いいなと思ったら応援しよう!