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Google ドキュメントの新機能「タブ」を使ってみた - その4 異なるタブに「見出し」スタイルが適用されない

この記事はGoogle Workspace 標準機能 Advent Calendar 2024の7日目の記事です。

こんにちは!ゆるふわクラウドおじさん こと、Teeda と申します。『Google アプリの教科書シリーズ』という本を毎年Amazon で販売していたり、YouTube チャンネルUdemy で学習用動画を公開しています。

Google Workspace 標準機能 Advent Calendar 2024の4日目の記事」から6日目の記事、そして7日目のこの記事まで連続してGoogle ドキュメントの「タブ」機能を取り上げています。

Google ドキュメントの「タブ」機能なんて知らないっ!
これまでに使ったことなんてないっ!
っていう方は、ぜひ4日目の記事からさっと眺めて「ふむふむ」言ってみてください。


見出しのスタイル の機能、知ってますか?

さて、異なるタブでの設定がうんぬんをお伝えする前に、
「見出しのスタイル」の機能について紹介します。

Google ドキュメントを「空白のテンプレート」から作成して、
見出し1
見出し2
見出し3
見出し4
見出し5
って入力して、その箇所の見出しを変更すると、

見出しとして指定したい文字の範囲を指定し
「標準テキスト」などと表示されている「スタイル」をクリック
設定したい「見出し」のレベルをクリック。
※ちなみに、範囲を指定してCtrl + Alt + 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 キーを押すと、
見出しのスタイルを1から6まですいすい変更できます。

見出しを設定したけど、文字が大きくなっただけでかわいくない気がします。

文書全体の同じレベルの見出しに対して、同じ文字のフォントの種類、色、太字や下線などの書式設定、背景色 などを、わざわざ変更する人もいるかと思います。

新しく見出しを作るたびに、同じ見出しの書式を再現?

毎回同じ見出しに対して書式を設定するのもよいですが、
そのようにすると、やっぱり見出しのデザインを変えたい、となったとき、あるいは見出しのレベルが「見出し1」⇒「見出し2」としたとき、あるいは
「見出し1」⇒「見出し2」⇒「見出し3」あ、やっぱり「見出し1」にしよう
となったときに、文書全体で見出しを統一するのに手間がかかります。

見出しのスタイルに対して書式の変更や
「表示形式」>「段落スタイル」>「枠線と網掛け」などの設定をしたら、
その見出しスタイルを文書全体で使用できるように「適用」しましょう。

←左:見出し のスタイルとして統一したい箇所を指定して
「表示形式」>「段落スタイル」▶「枠線と網掛け」

「枠線と網掛け」の機能で様々な装飾ができる:右→
指定した範囲に「枠線と網掛け」が適用されている

この操作を、本文内のすべての同じレベルの見出し(見出し1)の箇所で毎回行うのは面倒です。
このようなスタイルを設定した範囲を指定して「見出し 〇 をカーソル位置のスタイルに更新」しましょう。

すると?

見出しのスタイルとして統一したい範囲を指定
「スタイル」> 「見出し1」▶「見出し 1 をカーソル位置のスタイルに更新」をクリック

本文内の同一の見出しレベルの他の箇所のスタイルにも、スタイルが適用される

すると、
おおっ なんと まあ! パーフェクト!?

すでに「見出し1」として指定していた箇所にも同じスタイルが瞬時に適用されます。
新しく「見出し1」としてスタイルを変更しても、このスタイルが適用されます。
これは、別の記事で詳しく解説してますので、もっと知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

異なるタブで設定した見出しのスタイルはどうなる?文書全体で統一した見出しのスタイル設定はできない

さて、ようやく本題です。
複数のタブが存在するGoogle ドキュメントのファイルを用意しました。

このファイルは、タブ1 しか存在していない状態で
「見出し1」「見出し2」「見出し3」のスタイルを変更して、
「スタイル」> 「見出し〇」▶「見出し 〇 をカーソル位置のスタイルに更新」
の操作をしています。

このタブ1 を複製してタブ2、タブ3を作成したので、
タブ2、タブ3 も、それぞれの見出しのスタイルはタブ1と同じものとなっています。

タブ1 を複製して作成した タブ2 の見出しのスタイルのイメージ
タブ 1 とまったく同じ。

では、複製して別々のタブに入力されている見出しに対し、スタイルを変更して更新すると、他のタブではどうなるかを確認してみます。

タブ2 の見出しのスタイルを「赤」にしてみます。

見出し1 のスタイルを、枠線の色を赤に変更した見出し1のスタイルに更新すると、同じタブ内の同一の見出し(他の見出し1)の箇所のスタイルも変更されます。

「表示形式」>「段落スタイル」▶「枠線と網掛け」 枠線の色: に変更
「見出し 1 のスタイルを更新」すると同じタブ内の同じ見出しのスタイルにも適用が反映される

では、他のタブではどうでしょう?

タブ1(複製元のタブ)では、見出しのスタイルは更新されていない
「枠線と網掛け」の設定内容も変化なし

タブ3 でも同じく、タブ2 で操作した見出しのスタイルの適用は、反映されていません。

タブ3(同じ文書内の他のタブ)でも、見出しのスタイルは更新されていない

つまり、タブで行った「見出し」や「タイトル」などのスタイルのデザインの変更は、そのタブ内でのみ適用され、同じ文書ファイルの他のタブには影響を与えないということが分かりました。

すると、タブを分けて文書を作成していると、ある時に全体のデザインを変更したいということが起こったとき、すべてのタブに対してそのデザイン変更を一気に反映させるということができないということになります。

ポジティブにとらえるなら、タブ別に異なる見出しのスタイルを適用できるため、1つのファイルで本を執筆する際、

1章は緑を基調とする
2章は黄色を基調とする
3章は赤を基調とする

といった編集ができるということになります。

まとめ:タブ ごとに「見出しのスタイル」の設定を個別に指定できる

Google Workspace 標準機能 Advent Calendar 2024の7日目の記事でした。

異なるタブに対して異なるページ設定やヘッダー・フッターの設定ができまる、という6日目の記事と似たような検証になりました。

異なるタブに対して異なる「見出しやタイトルのスタイル設定ができる、というべきか、異なる設定をせざるを得ませんというべきか。

タブごとに独立した文書として、見出しのデザインも、ページ設定も、ヘッターやフッターやページ番号を設定するという感覚で使用するのがいいなと思いました。

2025年版の本の執筆は、タブ機能を使って1つのファイルでやってみようかなあ、と、さらに想いが強くなる今回の探索でした。

次の記事では、異なるタブでの「共有」や「ダウンロード」について検証してみたいと思います。

タブ機能って本当に奥が深いです。こんなに1つの機能に熱中することはあとっても稀です。ほんっとおもしろい。なまらわやだべさ。

新しい機能なのですが、ぜひご自身でも探求してみて、こんな使い方してるよーというのがありましたら、こっそりメッセージやコメントで教えてください。

Google Workspace 標準機能 Advent Calendar 2024のご参加者さん、お待ちしています。

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