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伊豆半島で見られる。東西の桜のちがいとは?

まとめ

  • 伊豆半島の西側→オオシマザクラが咲く。葉は国産桜の葉の7割を生産。桜餅など和菓子だけではなく、パン、麺類、お惣菜にも使用されている。

    • 伊豆半島の東側→河津桜が咲く。ソメイヨシノより1ヶ月早く見ごろを迎える。鮮やかなピンク色が特徴。一軒の民家で移植されたところから始まり、東伊豆を中心に広まった。


伊豆半島には、東西に桜の名所があります。今回は、東西の桜の名所を訪れた話をします。

伊豆半島西側、松崎町では、桜の葉が名物。

伊豆半島の西側に、松崎町があります。松崎町の名物は食用の桜の葉です。国産食用桜の葉10枚のうち、7枚は松崎町で生産されています。桜の葉は、オオシマザクラです。オオシマザクラは、伊豆大島で多く見られたことから、名付けられました。3月中旬~4月上旬、ソメイヨシノと同じ時期に淡いピンク色の花が見頃を迎えます。鮮やかな緑色の葉も同時に出ていきます。

5〜9月、葉を摘み取ります。すき間がなくなるほど、ひらすら樽に敷き詰めます。半年、塩で漬け込み、桜の咲く前に、出荷されます。緑色から鼈甲色に変わります。

桜の葉の産地の活用法

松崎町では、桜餅だけではなくクッキー、蕎麦にも桜の葉が練り込まれていました。桜の葉は、シナモンのような甘い香りがします。蕎麦にも練り込まれていました。砂糖を加えていないにもかかわらず、甘く感じられました。

旅館の夕食に登場した桜そば

清水屋という地元のパン屋さんでは、桜の葉を使ったアンパンがありました。一次発酵後、生地を切り分け、形を整えます。桜の葉で生地を包んでから、二次発酵します。発酵を待っている間に、生地に香りが移ります。口に入れると香りだけではなく、ほのかな塩味も広がりました。

中はこしあんがギッシリ詰まっていた。

豚肉の味噌漬けに桜の葉を漬け込んでいる商品もありました。気になりましたが、持ち帰ることができないため今回は買ってません。

伊豆半島東側、河津町で発見された、桜とは?

河津町は松崎町から直線上に東にあります。松崎バスターミナルから下田駅行きのバスに乗ります。蓮台寺駅で下車します。河津行の鉄道、バスに乗り換えます。1時間程度で到着です。河津町は、河津桜発祥の地として知られています。

2月に見ごろを迎える鮮やかなピンクの花々

河津桜はソメイヨシノより1ヶ月早く見頃を迎えます。2月後半に河津町へ行くと、濃いピンク色に染まります。2025年、強い寒気の影響を受け、じっくり満開に向かっています。最も早く開花した2週間経って、まだ1分咲きです。今週末の3連休では、まだ早いかもしれません。3連休の後に気温が上がるため、3月に入ってから見ごろを迎えそうです。

河津桜は散歩中に発見された。

河津桜は河津川沿いで発見されました。オオシマザクラとヒガンザクラが自然に交配して誕生したと考えられています。

1955年2月、当時の家の主人が河津川沿いを散策中に発見しました。持ち帰って庭に植えると、咲きました。1969年、新種の桜であることがわかりました。河津町で見つかった桜だから、河津桜と命名されました。河津桜の原木として、現在も民家の片隅に佇んでおり、見学できます。

現在では、河津町に2500本もの河津桜が植えられています。2月後半に見頃を迎えます。2月後半の3連休が見頃です。根本に植えられている菜の花も咲くと、より映えます。河津川沿いでは、花見の時期に河津桜まつりも開催されます。多くの屋台が並びます。河津町で河津桜を見たい方は、電車で行くことをオススメします。道幅が狭い箇所もあったり、駐車場も常に満車になり、渋滞も発生します。

河津町を飛び出した河津桜

河津町と北に接している東伊豆町でも、河津桜が咲いていました。メジロ、ウグイスが歌いながら集まっていました。春の訪れが感じられました。冬、食料が尽き、花に飢えた虫たちは春、速く咲く河津桜、梅に集まります。花に集まる虫を狙って、鳥も集まります。

稲取温泉の素盞嗚神社のある斜面で見ました。素戔嗚神社では、石段を利用し、雛人形が展示されていました。稲取温泉のひな飾りは、独特でした。詳しくは、下の記事をお読みください。


早く春の訪れを感じたい方は、伊豆半島を訪れてみては、いかがでしょうか?


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たびてく@一人旅ガチ勢
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