秋が恋しくて1000m登ってみた
結論
10月上旬、標高2000m付近で紅葉の見頃を迎えていた。
2024年の紅葉狩りは、標高2000m地点からスタートした。
暑い季節の終わりが見え、ようやく涼しくなりつつあります。秋と言えば、紅葉です。北から紅葉が始まり、北海道では見頃を迎えつつあります。本州でも標高の高い地域では10月に紅葉が見頃を迎えています。関東地方の平地では、11月〜12月に紅葉の季節が到来します。
今回は一足早い紅葉を求め、立山連峰へ向かいました。立山連峰は、標高3015mの大汝山を中心に、北アルプス(飛騨山脈)北部を構成しています。どこまで登れば秋になるか、この目で確かめました。
立山連峰で隔てられた長野県と富山県
立山黒部アルペンルートを利用することによって立山連峰に近づくことができます。立山黒部アルペンルートは、長野県と富山県を唯一行き来できるルートです。環境保護のため、自家用車で移動できません。自家用車の代わりに6つの乗り物を乗り継ぐことによって、長野県側から1000m、富山県側から2000mもの標高差を体感できます。金〜日曜日、祝日、祝前日は特に混みます。2024年10月上旬に行きました。ちょうど紅葉の見頃のピークと重なったためか、平日にも関わらず臨時便も出るほどの大盛況でした。
※立山黒部アルペンルートで体験できる6つの乗り物について、次回、お話しします。
標高が高いほど寒くなる
気圧とは、空気の重さによる圧力です。標高が高いほど、押し込む力が弱いため、気圧が低くなります。押し込む力が弱いため、体積は小さくならず、膨張します。ポテトチップスを麓で買ってから持ち込むと、パンパンに膨らみます。体積が膨張した分、空気中の分子(窒素、酸素、二酸化炭素など)の衝突が減るため、衝突によって生じる熱が弱くなり、気温が下がります。
標高が100m高くなるにつれて、気温は0.6℃ほど低くなります。長野県側から駆け上がると、黒部平あたりから、気候と植生の変化を感じました。
立山黒部アルペンルートに行くときは、防寒対策を万全に!
今回目指す室堂は、麓の富山市と比べて標高は2400mほど高く、気温は15℃ほど低いです。夏は、快適を通り越して肌寒く、秋の訪れが早いです。9月には植物が色付き出します。10月上旬には、朝晩、氷点下まで冷え込みます。昼間も10℃を下回ります。麓の富山市では24℃あるのに対して、2400m付近では、7℃しかありませんでした。麓との気温は15℃ほど低いため、真夏でも長袖、10月には、厚着が必要です。決して、麓の服装のままで行ってはいけません。しかし、太陽に近いため、日差しが強く、気温より暖かく感じられました。
登山のときは、服装に注意が必要です。10月下旬には、雪が降り、11月には、白銀の世界が広がります。
立山黒部アルペンルートで行くことのできる最高地点まで直行した。
2023年夏も立山黒部アルペンルートを利用しました。当時の目的地は、黒部ダムでした。「カレーを食べたい!」という一心で黒部ダムに向かいました。当時のお話は、下の記事をお読みください。
今回は、「紅葉が観たい!」という一つの目的にしたがって、最高地点の室堂まで一気に向かいました。
1900m地点の紅葉が見事!
長野県側から黒部ダムを通過して、標高1900m地点の黒部平に向かいました。立山ロープウェイで向かいます。立山の紅葉に囲まれ、ロープウェイがやってくる光景が今も鮮明に浮かびます。
立山の山体に沿って、紅葉を眺める旅が7分間楽しめます。10月上旬に乗ると、紅葉に囲まれていました。黄金色の山体に、ところどころ浮かぶ、紅も美しく映りました。水の流れる力により、年月を重ねて現れた白い一直線の山肌も美しいです。自然が創り出すアートに圧巻されました。
7分間の立山ロープウェイの旅を終え、途中の大観峰で乗り換えます。トローリーバスに乗り継いで室堂に向かいました。室堂は、立山黒部アルペンルートでもっとも高い標高2450m地点にあります。
室堂で下車して紅葉を楽しむ
室堂で下車して、外に出ると、絶景が広がっていました。室堂では、秋の風景が広がっていました。白い岩肌、緑色から黄金色に輝く植物のコントラストに惹かれました。
室堂バスターミナルで下車し、みくりが池まで散策しました。
雷鳥には出会えなかった。
雷鳥はシンボルです。室堂より標高の高い場所に生息しています。300羽ほど製作しています。運が良いと、室堂周辺でも見られるかもしれません。みくりが池までの道中では、雷鳥に出会うことができませんでした。
長野県側へ降り、大町市に行くと、大町市立山岳博物館があります。山岳博物館では、北アルプスに生息する雷鳥、カモシカを観ることができます。気になる方は、下の記事を読み、ぜひ、行ってみてください。
室堂バスターミナルで休憩した。
みくりが池から戻り、室堂バスターミナルへ戻りました。ホテル立山もあり、宿泊して星空満天の夜空を楽しむこともできます。
フードコート、レストラン、喫茶店は昼の営業時間内、誰でも利用できます。レストランの営業時間には、間に合いませんでした。喫茶店も6組待ち、その日のうちに富山市までわたりたかったため、断念しました。レストランでは、名物のカレーライスが食べたかったです。喫茶店でスイーツセットを食べたかったです。
しかし、喫茶店のコーヒーだけは、テイクアウトで並ばずに購入できました。コーヒーは、「玉殿の湧水」という、室堂平で飲むことのできる天然水で淹れています。焙煎の香りが深く、目が醒めました。フードコートは、空いていたため、富山名物の富山おでんを堪能しました。富山おでんの最大の特徴は、とろろ昆布がトッピングとして添えられていることです。とろろ昆布をつゆに浸すことにより、ヌルヌルと広がり、食感にバラエティ豊かさをもたらします。
お土産も充実していた。
室堂バスターミナル内には、郵便局もあります。オリジナルの消印を押していただけたり、オリジナルの切手、絵葉書も販売していました。
売店では、お土産を買いました。一番人気は、「立山雪の雫」というお菓子です。立山黒部アルペンルート限定で販売されています。2024年9月16日放送のテレビ朝日系「帰れマンデー見っけ隊!!」で紹介され、サンドウィッチマンの2人を中心に、お土産として大量に買っていたため、気になってました。ミルクパウダーでアーモンドを包んでおり、アーモンドチョコレートとは違う優しい甘みが広がります。チョコレートより溶けにくく、べたつきにくいです。富山県産のエンレイ大豆を使ったきな粉味、プレミアムなイチゴ味もあります。
キーホルダーなど、立山黒部アルペンルートを通らないと買うことのできないお土産にも魅了され、予算5000円ほどオーバーしました…
室堂には、1時間滞在し、富山市に向けて出発しました。
今回は、紅葉を求めて立山連峰へ駆け上りました。10月上旬、標高2000m付近で黄金色の風景が見られました。室堂で降り、外に出た瞬間、課金から投資に変わりました。
新幹線などを利用せず、立山連峰を経由して長野県から富山県に行った理由は、もう一つあります。その話は、次回に残します。