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富山湾の断面を切り取った老舗水族館とは?
結論
富山県魚津市にある魚津水族館が現存する水族館の中で最も長い歴史を持つ。
ブリ、ズワイガニなど富山湾の海が断面図のように見える。
珍しい魚のショーが行われている
今回のテーマは、富山湾の断面を覗いてみた
富山県魚津市にある魚津水族館に行った話をします。
魚津水族館は、富山駅から行く場合、下の2通りの行き方があります。
あいの風とやま鉄道新魚津駅、富山電鉄魚津駅で下車してバスを利用する。
富山電鉄西魚津駅から徒歩20分で行く。
今回は、西魚津駅で下車して徒歩で魚津水族館に行きました。西魚津駅の駅舎は1936年の開業当時から使用されており、駅標や建物に歴史を感じます。
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魚津水族館の歴史
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魚津水族館は日本に現存する水族館の中で、最も長い歴史をもちます。1913年9月21日、富山が主催した1府8県(東京府、群馬県、栃木県、新潟県、福井県、石川県、岐阜県、滋賀県)による特産品の品評会の第2会場として開館しました。戦争を乗り越えて2024年、111年目に突入しました。
現在の建物は1981年に移転された3代目です。1981年の建設当時は日本海側最大の水族館でした。現在は、マリンピア日本海に日本海側最大の座を譲っています。
魚津水族館の歴史については、この記事で書きましたので詳しく知りたい方はこちらをお読みください。
富山湾の魚が展示されている
魚津水族館の目玉は、富山湾の生きものの展示。2階にある富山湾の断面の模型図から、富山湾が谷のように一気に深くなることがわかります。
大水槽は富山湾の海面に近い部分が切り取られていました。富山湾の冬の風物詩ブリだけではなく、エイ、クエなどが悠々と泳いでいます。水槽には、日本で初めてトンネルが設置されています。当時の基準により、トンネルは鉄骨で支えられています。真上を魚が泳ぎます。
飼育員が潜って魚に直接餌やりを行うショーにも注目です。エサは、オキアミ、サバ、ホタルイカを与えています。ダイバーに向かって魚が一斉に集まってきました。
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深海部分は小さな水槽で生きものの種類も絞って展示されていました。深海は1年通して環境が変わりません。真っ暗で水温は常に0℃に近く、冷たいです。ミズダコ、ズワイガニなどが生息しています。ズワイガニは日本海側の各地でブランド名がつけられるほどの冬の味覚の王様です。
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富山湾名物のシロエビ、ホタルイカも季節限定で展示されます。
富山湾で目撃されているリュウグウノツカイの標本も展示されていました。
独特のショー
みなさんは、水族館のショーといえば、何を浮かべますか?イルカ、シャチのジャンプ、アシカ、オットセイの芸が浮かぶでしょう。
しかし、魚津水族館のショーは、ウマヅラハギが主役です。魚津市では、ウマヅラハギが2月をピークに獲れ、寒ハギとして居酒屋などで食べることができます。その中でも、25cm以上の個体で処理されたものを王というブランドとして市場に出回ります。
寒ハギのPRとしてショーが行われています。ウマヅラハギの輪くぐりなどが観られ、魚の新たな一面を観ることができます。
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アザラシ、ウミガメも飼育されていました。
期間限定でホタルイカ、シロエビの展示も行われています。
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魚津水族館の目の前には観覧車
魚津水族館を出ると、目の前には、ミラージュランドという遊園地があります。名物は日本海最大級の観覧車。観覧車から魚津の街並みや日本海、立山連峰を眺めることができます。
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北陸応援割でお得に旅できる
北陸応援割で福井県、石川県、富山県、新潟県に連休明けから7月まで宿泊すると最大半額の補助を受けることもできます。※ゴールデンウィーク期間は適用外です。
今回は、魚津水族館で富山湾の断面を見ました。谷底のように急に深くなる地形、表層と深海の温度差や水圧による環境の違いが、豊かな富山湾の海の幸を創っていることを学びました。北陸旅の参考にしていただければ、幸いです。
魚津水族館
開館時間 9:00~17:00
休館日 12月29日~1月1日
12月1日~3月15日の月曜日(祝日の場合、翌平日)
アクセス 富山電鉄西魚津駅、あいの風とやま鉄道東滑川駅から徒歩20分
入館料 高校生以上1000円、小中学生500円、3歳~小学校入学前200円
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