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なぜ、アクアワールド大洗にサメが集まるのか?

結論

大洗付近にサメが集まることに注目したから。


今回は、関東最大級の水族館であるアクアワールド大洗に行った話をします。アクアワールド大洗は、太平洋に面した茨城県大洗町にあります。2002年、海のこどもの国大洗水族館からリニューアルオープンしました。アクアワールド大洗は、サメに特化した水族館を目指しています。なぜ、サメに注目しているか話しつつ、訪れた感想について話します。

9月は3連休が2週間連続であり、10月にも3連休があります。行楽の秋、どこに行くか悩んだときに、参考になれば嬉しいです。

なぜ、大洗水族館では、サメをテーマに扱っているのか?

大洗は親潮、黒潮がぶつかり合う潮目が近くにあり、魚が集まります。その魚を狙うため、さまざまな種類のサメが現れます。アクアワールド大洗で飼育されているサメは56種類です。2024年9月時点では、49種が展示されています。飼育種、展示種は日本最多です。サメの力関係などバランスを考えて展示されています。繁殖にも力を入れています。イタチザメも飼育しています。

サメ

水族館最大かつシンボルになっているサメはシロワニです。サメなのにワニです。人より大きく、獰猛のような見た目です。しかし、人を襲いません。ドチザメ、ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)も飼育されていました。ネックレスカーペットシャークなど、ユニークな名前のサメも飼育されていました。

もう一つの目玉は、マンボウ

日本最大級の専用水槽の中をマンボウがプカプカと泳ぎます。マンボウはストレスに弱いとされています。「壁にぶつけただけで亡くなる。」、「日光に当たるだけで亡くなる。」など、最弱の都市伝説が語られています。しかし、繊細とはいえ、そこまで弱くありません。ただし、魚を丸ごと与えると、骨が腸に刺さって亡くなる可能性はあります。

シャークダディズルーム

水族館は研究施設の役割も担っています。シャークダディズルームには、サメの骨格標本などがずらりと並んていました。サメは魚類であり、軟体生物でもあります。歯、アゴの骨だけしか残りません。身体は軟骨でできています。通常、を食べるときは順番待ちをしたり、他のサメが食べ終わるまで待つなど、非常に頭も良いです。

サメより人間のほうが恐ろしい

サメは怖いイメージがあります。ジョーズなど映画、サメに襲われた事件が影響していると思われます。しかし、ほとんどののサメは、穏やかで優しいです。イタチザメなど、1割程度のサメしか人間を襲いません。落雷、交通事故により死者を出していません。最も死者を出している動物は、蚊です。

人間のほうが恐ろしい存在です。年間で数百万匹が捕獲されます。フカヒレのためだけに捕られるなど、人間の都合によって殺されます。サメより人間のほうが、はるかに恐ろしい存在です。

アクアワールド大洗について話しました。アクアワールド大洗では、サメ、マンボウだけではなく、クラゲ、イワシの大群も魅了されました。ぜひ、行楽の秋旅の参考になれば、嬉しいです。

アクアワールド大洗

開館時間 9:00~17:00
休館日 12月上旬、メンテナンスによる休館あり
アクセス ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅、鹿島臨海鉄道大洗駅からバス
入館料  高校生以上2300円、小中学生1100円、3歳~小学校入学前400円

おまけ:日本では、サメ=ワニと呼んでいた。

中国山地の麓では、ワニ料理が食べられています。古事記、日本書紀でも、サメがワニとして登場します。

山間部でも食べられた理由は、冷蔵技術が発展してない当時でも保存できるためです。サメの体内には、アンモニアが多く含まれており、生でも半月食べられていたと伝わっています。

刺身はワサビ、辛子醤油、生姜醤油で食べられています。時間が経つと、アンモニア臭が漂うため、臭み消しがあると、食べやすくなります。

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参考文献

  • SAKANA BOOKS,(2023),水族館人 今まで見てきた景色が変わる15のストーリー,株式会社文化工房

  • 尾形希莉子、長谷川直子,(2018) ,地理女子が教える ご当地グルメの地理学, ベレ出版.

  • 銀鏡つかさ,(2022),日本の美しい水族館,エクスナレッジ.

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たびてく@一人旅ガチ勢
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