第2話 時間をかけて味わう下北の自然
青森県の北に突き出た下北半島。前回、下北半島の海の幸を味わった話。脂ののった大間のマグロ、鮮やかな黄色、甘味を感じる佐井のウニなど、美味しい海の幸を贅沢に味わいました。詳しくは、こちらをお読みください。
今回は、下北半島の自然のアートをお送りします。青森県の北東部にあり、美味しい海の幸、美しい自然が広がってました。
下北半島
青森県北部に位置し、陸奥湾に沿ってJR大湊線が通っています。主な駅は下北駅、大湊駅。青森市から、2時間前後、八戸市から1時間45分。電車で行く場合、青い森鉄道で野辺地駅まで行き、乗り換えて大湊線へ。八戸の場合、直通電車もあります。終点は大湊駅ですが、バスで大間崎、恐山など観光地に行かれる場合は下北駅で下車しましょう。
下北半島は広大な面積を持っており、大部分がむつ市に属しています。途中、横浜があります。横浜町があり、ゴールデンウィークの頃に、菜の花畑が広がります。
港町ならでは、海鮮料理のお店や漁船が多いことが特徴です。街中で温泉が湧いており、泊まって楽しみたい場所です。
仏ケ浦
1941年、国の天然記念物、名勝に指定された景勝地。下北半島西部の2kmにわたる海岸沿いで緑色凝灰岩が露出し、海、雪、雨、風といった自然の力により、大小さまざまな白い岩、美しいコバルトブルーの海のコントラストに圧倒されます。巨大な岩、奇妙な形をした岩。それぞれの岩には仏にちなんだ名前がつけられています。
夏は穏やかな波、澄んだコバルトブルーの海、白い浜が広がります。一方、冬は強い季節風により、荒々しい海、吹雪が海岸を直撃します。夏は穏やか、冬は荒々しい。
仏ケ浦という地名の由来は、アイヌ語の「ホトケウタ」(仏のいる浜)。恐山参拝の帰りに立ち寄る人が多く、地蔵堂で参拝します。死者の魂は、まずはこの場所を通ってから天に向かうとも言われてます。
尻屋崎
下北半島北東端にある岬。北は津軽海峡、遠くに北海道、東は太平洋を望むことができます。
そこの見所は、寒立馬、灯台です。
寒立馬
寒立馬は、冬の寒さとわずかな食事で耐え、持久力の強く、たくましい農用馬として重用されてきました。しかし、1995年には9頭まで減少しました。現在では、保護活動により20頭程度にまで回復しています。
寒立馬といえば、広い大地に放牧され、のびのびと過ごすのどかな雰囲気をイメージされる方が多くいらっしゃると思います。パンフレットの光景が浮かびます。しかし、牧場にいることも多いです。仔馬と親子で過ごすこともあります。
尻屋埼灯台
1876年に建てられた日本で2番目に歴史のある洋式灯台。高さ33mを誇り、レンガ造りの灯台としては日本一の高さを誇ります。冬になると4月下旬~11月上旬、展望可能。尻屋崎から、3面の海、北海道を望むことができます。真っ青な海、空、遠くにかすむ大地から、地球の雄大さを堪能できます。
尻屋崎
営業時間 9:00~15:00(4月)
9:00~16:00(5月~11月)
定休日 11月上旬~4月下旬(公式サイトに掲載)
寄付金 小学生以上300円
アクセス 下北駅から尻屋線バスで60分
今回は、下北の自然を堪能しました。下北には、広大な海、自然が創り出した絶景が広がっていました。