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「デジタルスニーカー企業」が未来すぎる

この流れが最高潮に達したのは、12月のナイキによるRTFKT(アーティファクト)買収だ。

デジタルスニーカーの企業「RTFKT」

ストリート性の高い3Dデザインで若者たちに大人気を博すると、NFTスニーカーへと踏み出し、今や新たなメタバース空間の構築にまで挑んでいる。

では、そもそもデジタルスニーカー、ファッションとは何なのか?そして、若者たちのWeb3カルチャーはどこへ向かうのか。

①起爆剤となった「2つのサービス」

昨年末からWeb3がここまでバズっている流れ。2021年は、まずNFTがバズり始めたのが1月、2月ぐらい。で、そのきっかけをたどっていくと、2020年にDeFi(分散型金融)がすごい流行ったことがあるのですが、DeFiは一部の人しか理解できてなかったですし、ここまでバズった要因は、やはりカルチャー要素が強いものが出てきたからだと思います。

デジタル化&クレジットカード決済

その最初期がNBA Top Shotですね。アメリカでは元からスポーツカードのコレクタブル(収集)という概念自体は昔から人気で、それがデジタル化されたことと、さらにクレジットカードで決済ができたことが大きいですね。

7割の人が初めて購入したNFTは「NBA Top Shot」

NFTを購入した人への調査では、7割の人が初めて購入したNFTはNBA Top Shotだった。ここが一つの大きなトレンドのスタートでしたね。

既にツイッター上で、Web3界隈のコミュニティ感

──カルチャーの点を聞いていきたいのですが、今ツイッター上でも、Web3界隈の人のコミュニティ感がすごいですよね。ここは日本ではあまり伝わっていないところかと。

NFT=アート→NFT=ユーティリティ(実用性)の変化

1. Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)というゲームで、「Play-to-earn(遊びながら稼ぐ)」というコンセプトで、NFTが使われたことです。
2. Bored Apes(ボード・エイプス)です。

2つのおかげで、このNFTはアートだけではなくて、ユーティリティ(実用性)を持てるものなんだっていう認識が出てきて。

Bored Apesのコミュニティ性が強い

Bored Apesは、今はステータスシンボル的な感じもありますけれど、やはりコミュニティ性が強いですよね。

これ結局、スマートコントラクト(ブロックチェーン上の契約プログラム)に何が書いてるかが重要なんですよ。だから、CryptoPunksは所有していても、それを商用利用するのは基本的にNGなんです。

だけど、Bored Apesだけは結構緩くやってて、だからこそコミュニティが厚くなったし、ファンが自らグッズを作ったり、広がっていった部分があって。

そのNFTがないと参加できないコミュニティや、リアルイベントがあったり、しかも所有者はBored Apesのキャラを商用利用できるので、ビールブランドを作ったり、マンガを作る人もいますし、最近ですとadidasとかも提携とかしています。それはオーナーシップを持ってるから。

NFTのCryptoPunks(クリプトパンクス)とは?

CryptoPunks(クリプトパンク)は、デジタルキャラクター画像から構成されるNFTアートの一種。アート1つずつの所有権がイーサリアムブロックチェーンに記録された、初のNFT(非代替性トークン)アートです。

クレジットカード大手のVisaが購入し注目を集めている
CryptoPunksを売買するには、仮想通貨のイーサリアムが必要
CryptoPunksの価値は、絵文字(パンク)の希少性で決まる
CryptoPunksを始めるなら、コインチェックで口座開設を済ませておこう

Bored Apesはなぜ人気になった?

もともとNFTはCryptoPunksの影響がすごい大きくて、みんなNFTアバターをデザインするときに、どうしても8bit感、昔のレトロインターネット感のアバターが多かったんですけど、Bored Apesは、ストリート的なデザインを初めてやったんです。

だけど、画像がパブリックになった瞬間、みんながpfpにし始めて、「このデザインカッコいい」と、その日の夕方から一気に売り切れて、二次流通が出回るぐらいになったんですよね。
そこから、ツイッターでのpfpブームが始まって、クールキャッツとか、ファジーペンギンとみんな「みんな形容詞+動物」でやってますね。

「NFT=ロレックス」の世界

だから、コミュニティがどうしても重要になってくるし、Bored Apesは、本当に社交界というかソーシャルクラブです。今や、ステータスシンボルですし、ロレックスを持ってると同じことなんですよ。

pfpに飾れるだけで憧れになる、と。「ステータス as a service」とか言われてますものね。
ロレックスと違うのは、持ってるだけで、イベントに参加できたり、自分のグッズを作ってよかったり、ユーティリティ性のあるところですよね。

③「デジタル・シュプリーム」の登場

たぶんRTFKT(アーティファクト)の一番わかりやすい説明は、「デジタル・シュプリーム(Supreme)」ですね。

デザイン性、コミュニティの作り方は圧倒的にうまいですし、最初に彼らと話したときに衝撃的だったのが、最初からデジタルで購入したスニーカーをほかのゲームやSNSで履けるようにするというビジョンを打ち出してたんです。

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CloneX

彼らの考え方は今風で、むしろBored Apesが真似し始めてる感じもあるんですが、まずClone Xのアバターもアニメキャラクターなんですが、3Dなんですよ。まずデザイン自体が難しいんですが、それができて、しかも3Dアセットとしてダウンロードもできる。

そうすると、全てメタバースにつながるんですよ。

将来もしかするとFortniteやRobloxと連携できたら、人気ゲームでも自分のキャラクターを使えるかもしれません。

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