mixiのこと
久々にmixiにログインした。
mixiにアカウントを作ったのは2000年代初頭位だったかと記憶している。
当時はSNSと言う媒体そのものがメジャーではなかった事、18歳以下利用禁止と言う厳しい年齢制限、そして何より招待制だった事も相俟ってかなり賑わいを見せていた。
それが一転したのは、mixiが招待制と年齢制限を撤廃した事、同時に米国発のSNS・Twitter(現X)が日本に上陸しユーザーが大量に流出したからでは無かったかと記憶している。ネットスラングで言う所処の【キッズ】と呼ばれる礼節知らずの悪童がmixiに溢れ、良識ある古参のmixiユーザーはmixiを捨てた。
その流れはInstagram、Facebookと言ったMeta社製のプラットフォーム誕生により更に加速。結果、忽ちの内にmixiは過疎化した。
そんなmixiが今、再び脚光を浴びているらしい。国産SNSであり海外由来のプラットフォームよりも安心して利用出来るのも大きな利点だったが、最大の分岐点はmixi運営がXに公式アカウントを作り盛んに宣伝するようになったからでは無いかと思う。
これは何気に重要な事である。
イーロン・マスクがCEOを務めていた過去のX(当時は未だTwitter)では、他のSNS公式がアカウントを持つのは愚か、ユーザーがTwitterのタイムライン上で他のSNSの話題をポストしたりアドレスを開示するだけで、問答無用で永久凍結されてしまって居たからだ。
CEOがリンダ・ヤッカリーノに交代してからこの強硬策は鳴りを潜めたようだが、この強硬策によりTwitter≒Xを捨て、noteやInstagramやタイッツーやBlueskyに活路を見出したユーザーは決して少なくない。恐らく想定以上にユーザーのX離れが加速し、X運営としても無視出来ないレベルになってしまったのだろう。
そうしてXが強硬策を撤回した辺りに、mixiがXに乗り込んで来た(確かBluesky公式もアカウントを作っていると記憶している)。そして両アカウントが、mixiやBlueskyの宣伝に躍起になり、その宣伝を受けXを捨てるユーザーが更に増えている。X運営からしたらまさに目の上の瘤、Xを捨てたユーザーには溜飲が下がる出来事だったのでは無いか。
ワタクシが嘗てのmixiアカウントを削除せずに残してあったのは、幸いと言うべきなのかどうか。過日、Xのmixi公式アカウントのポストを偶然見かけたワタクシは迷う事無くフォローした。そして懐かしい気持ちでmixiにログインした次第である。
mixiの一時の衰退を受け、かなりの数のマイミクが姿を消していたが、この頃はXがSNS一強の座から転落した影響もあってか、少しずつではあるが賑わいを取り戻しているように感じる。
もうmixiをメインプラットフォームにする事は無いかも知れないが、また覗きに行ってみよう。