「NTTデータでの22年間が、さらに生かせる場所」執行役員の中川がTechouseを選んだ理由【社員インタビュー】
こんにちは!Techouseのエンジニア採用担当の山城です。今回は弊社クラウドサービス事業部長である中川のインタビューをお届けします。
新卒でNTTデータに入社し、中央省庁のインフラシステムの構築に貢献。その後、新規事業の立ち上げから売上100億円規模まで成長させた経験を持つ中川が、なぜTechouseを選んだのか。その背景を探っていきます。
国を支えるビジネスを通して、仕事の基礎を築いた
ー最初に、新卒で入社したNTTデータでの仕事について教えてください。
入社後11年間、中央省庁のインフラシステムを扱う顧客営業を担当しました。主な仕事の流れは、国の政策を調べる→業務整理の上で提案→入札。提案は数年がかりで、R&Dや法務・財務など、社内中の人を巻き込んでプロジェクトを推進し、受注後は4~5年がかりでシステムを構築します。営業としての顧客対応や情報収集はもちろんのこと、それ以上に周囲を巻き込む力・調整力が大事な仕事だったと思います。
ーインフラシステムというと、堅固であることが求められますね。
そうですね。些細なミスも許されませんでした。仕事は速く、正確に出すことをベースとして、社内外からの見え方も考えながらフィットするものをつくる。その点に関しては徹底的に教え込まれた記憶があります。またアウトプットに対して1度でも手戻りがあると、自分が巻き込んだ人に対して迷惑がかかってしまいます。なので1発で通せるように緻密に計画してやり切る。そこに関しても当たり前にできることが求められました。
ー最も思い入れのあるプロジェクトについて詳しく教えてください。
中央省庁を11年間担当した後、紙や画像中の文字を認識してテキストデータに変換するOCR技術を使った新ソリューションを企画しました。企画立ち上げ初期は最低限の目標売上をギリギリクリアするくらいの状況が続き、打開するためにクロスセルし始めたのが、NTTグループの開発した『WinActor』というツールです。「業務効率化ツール」として打ち出し、2年営業してみたのですが、売上は全くパッとしなくて。
そんな時、業務改革(今でいうDX)サービスを共同で企画・研究していたスペインのグループ会社から「RPA(ロボティックプロセスオートメーション)って知っているか?これは絶対ブームになるぞ」と教えてもらったのです。「ツールで業務を効率化する」のではなく「ソフトウエアのロボットに業務を代行してもらう」という近未来を感じさせる新しい発想に衝撃を受けました。この話をきっかけに、ソフトの中身はそのままに、『WinActor』を「ロボットが業務を代行するRPAソリューション」と打ち出し方を変えたところ、RPAやAI、働き方改革などのトレンドも追い風となり売上は1年で10倍に伸びました。
ー周囲のあらゆる可能性に着目してチャンスに変える。そんな思考で成功してきた中川さんが、部長を辞し転職を決意した理由を教えてください。
もともと私は好奇心旺盛な性格なので、外に目を向ける機会は多くあり、「NTTデータを出て新しいフィールドに行ってみたらどうなるんだろう?」という気持ちはずっとありました。でも転職をせずにいました。正直に言うと、これまでのキャリアやスキルに自信がなかったんですよね。社外に出たら通用しないのではないかと。しかし中央省庁の営業と新規ビジネスをやってきて、次のキャリアを考えるためにも、まずは自分の市場価値だけでも確かめてみようと思い、軽い気持ちで転職活動を始めました。
Techouseは、大企業を相手に奮闘した経験をさらに生かせる場所
ーなぜTechouseを選んだのでしょうか?
大きく分けて理由は2つあります。
1つ目は、ベンチャー企業ながら経営や考え方がしっかりしている環境で事業を牽引できることです。
Techouseとの出会いは取締役の小俣からのスカウトでした。面談で詳しい話を聞いたところ、Techouseは大企業向けのプロダクトを展開しており、将来的に100年続く大企業へ成長することを目指している。そのためには大企業への営業や組織のマネジメントを担える人材が必要であり、私の経験やスキルが最適だから声を掛けたとのことでした。その時、私は自身の価値に気付き驚きました。NTTデータでは当たり前だと感じていたこれまでの経験が、一層生かせる場所だったのです。さらにTechouse経営陣の考え方は堅実で、黒字経営で着実に業績を伸ばしながら新規の事業も創り出せるバランスの良さがありました。環境を変える新たなチャレンジをする上で、余計な心配なく身を置けることは重要ポイントでした。
入社を決めた2つ目の理由は、Techouseが作るプロダクトに特別な魅力を感じたからです。
転職活動をしていた頃「4大コンサルには行かないのか?」とよく聞かれました。実際にコンサルに魅力はありましたが、それ以上に私が惚れたのはTechouseが提供するプロダクトでした。たとえば『クラウドハウス』シリーズは、先見性のあるアーキテクチャにより、SaaSでありながらお客様が抱える業務課題を吸収するカスタマイズ性があります。そしてソフトウエアを提供するだけではなく、カスタマーサクセスによる構築・伴走もサービスに組み込み、総合的にお客様の課題を解決しきるという発想は、シンプルに面白いと思いました。新たな課題を見つけては真摯に向き合い、解決に導くことで手堅く成長し続ける。なんだか事業成長のベースが私の大切にしている思想と似ていると感じました。Techouseのユニークなプロダクトを成長させつつ、次は自分もここで特別なプロダクトを生み、一緒に成長していきたいと思うようになりました。
ー現在はTechouseの執行役員として活躍されている中川さんですが、普段どのような仕事をしているのでしょうか?
事業部長のミッションは、『クラウドハウス』シリーズの魅力を生かして、急成長中のHR市場で一定のシェアを確保することと、新たな市場を創出することです。そのために事業部強化の取り組みをしつつ、お客様との商談にも毎日出ていますし、展示会ではブースに立ち集客や商品説明も担当しています。
入社当初は大企業への組織営業力に課題があると感じて、強化施策を実施しました。営業が高速回転し始めると、商談数の不足を防ぐため、商談獲得活動を強化し、最近は『クラウドハウス』シリーズの魅力をもっと広めるためのリブランディング、インターネットやTV等での講演活動などに力を入れています。これが完了したら次は開発の生産性向上に取り組みたいと思っています。
また執行役員としては取締役会や経営会議での議論にも参加しています。分からないことだらけで勉強の日々ですが、多くの刺激と学びがあって充実しています。仕事環境では、心からお役に立ちたいと思えるお客様に恵まれ、NTTデータ時代からのパートナー企業や同志とも再び協業できました。そして粗削りだけどキラキラ輝く事業部メンバーと一緒に働くことができ、本当に幸せです。
ーベースになっているのは、新規事業を立ち上げ、成長させた経験なのでしょうか?
いえ、正確に言うと少し違います。実はNTTデータを退職する時に「中川さんは一発当てる力があるからどこにいっても大丈夫」と言われました。確かに新規事業を立ち上げて成長させたことは重要な成功体験ですが、あくまでも結果に過ぎないんです。結果を引き寄せるものとして、課題解決力や、周囲を巻き込んでの推進力、プロジェクトマネジメント力といった仕事の基礎があります。これらさえしっかりしていれば、中央省庁や大企業のインフラシステムを提供する責任を全うすることもできれば、新規ビジネスの芽を見つけて成長させることもできます。そして場所を移したとしても、会社と一体になって成長を目指すこともできると確信しています。私以外の事業部メンバーの多くも中途採用で集まったメンバーですが、みな基礎がしっかりしていて活躍できているのがその証拠だと思います。
ー最後に、Techouseに興味を持ってくれている方に向けてメッセージをお願いします。
自分のやってきた仕事や経験に自信を持ってほしいと思います。今の会社ではやれて当たり前のことが、実は他社では希少価値が高く、その価値を一層発揮できるということがあります。そして希少価値が高くなると、社会に還元できる貢献価値も大きくなります。みなさんが積み重ねてきた素晴らしい経験を自分自身で認めて、一層大きな価値として社会に還元してほしいと思います。
Techouseが提供する『クラウドハウス』シリーズは、SaaSでありながらも、お客様の声を聞き課題解決の方法を組み立てられるプロダクトです。現在SIerやコンサルで活躍している方は、このスクラッチとクラウドの良いとこどりをしたようなプロダクトを特に面白いと感じてもらえると思います。急成長を続けるクラウドサービス市場で、Techouseという会社の成長と自身の成長が一体化する感覚を経験されたい方、ぜひ私と一緒に頑張りましょう。
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