25歳以上全ITエンジニア対象 - 運動脳
みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
私は米国のIT企業でリードエンジニアとして勤務しており、以前は日本のIT企業でも経験があります。日本と米国のITエンジニアは共に高いスキルと卓越した頭脳を持つ方々が多く、難題に集中して取り組む能力に優れていると感じています。一方、日常的な運動に関して、日本のエンジニアは米国の同僚と比較して、運動への優先度が低いように思われることがあります。ChatGPTにも同様のことを尋ねてみましたが、そのような傾向が示唆されました。
私が日本のIT企業に勤務していた時、運動習慣を持つITエンジニアは誰もいなかったように思います。私自身もその一人で、運動についての話題があまり出ない印象がありました。一方、米国の企業では、私の周りには少なくとも30%程度のITエンジニアが運動を習慣としており、どのような運動をしているかを話題にすることがありました。
ITエンジニアとして、運動は不要だとか、コーディングに時間を費やすべきだという意見もあるかもしれません。しかし、運動習慣の有無は将来的に大きな差を生む可能性があり、それが取り返しのつかない状況につながる可能性があると考えています。私自身も日々運動を行っており、その結果、パフォーマンスが著しく向上しました。そのため、今日は「運動脳」という本を紹介したいと思います。
運動脳
「運動脳」はアンデシュ・ハンセン著の本で、運動が私たちの脳にもたらす影響について詳しく解説している。以下にその主な内容をまとめてみる。
運動は脳の老化を防ぐ
運動の効果の一つは「脳の老化を防ぐ」ことだ。25歳を過ぎると脳の大きさは小さくなっていくが、運動によって海馬(記憶、感情とストレス調整の機能を持つ)は縮小するどころかむしろ大きくなることが研究で明らかになっている。具体的には、心拍数の上がらないストレッチなどをするグループでは1年後に海馬が1.4%縮小したのに対し、心拍数の上がる持久系トレーニングをするグループでは1年後に海馬が2%大きくなった。
年齢とともに衰えて行くことを不安に思うエンジニアもいるだろうが、これはある意味朗報でもある。
運動で集中力が高まる
運動には集中力を高める効果がある。運動をするとドーパミンの分泌が促進され、周りの雑音のボリュームを下げて、私たちを目の前のことに集中させる効果がある。具体的には、週に3回45分ウォーキングを行うグループと体に負荷のかからないストレッチを行うグループとで比較した結果、前者のグループの方が集中力が改善した。
運動によりストレスが減る
運動にはストレスを減らす効果がある。運動はストレスの治療や予防に絶大な効果を発揮する。運動をすることでストレスホルモンであるコルチゾール(ストレス応答、代謝、免疫調節に関与)の分泌量が運動前よりも減少するため、海馬がストレスホルモンにさらされるリスクが減る。
誰もが一定のストレスを感じることは避けられません。それが必ずしも悪いことではありません。ただし、長期間にわたり持続する慢性的なストレスは、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
運動によりうつが改善する
運動の効果の一つは「うつが改善する」ことだ。運動には抗うつ剤と同じ効果があると言われている。また、うつ病の怖い点は再発してしまう点だが、運動によるうつの治療はそれ以外の治療に比べて再発リスクが低いという研究結果もある。
どのような運動をすべきか?
どんな運動をどれくらいすればいいか 理想は週3回45分以上のランニングだ。筋トレでも効果はあるが、有酸素運動の方がより効果的だ。また、より負荷がかかるランニングなどはとても効果がある。
まとめ
以上、「運動脳」から得られる主な知見をまとめた。この本ではこれら以外にも、「運動によるアイデアの出し方」「学力を伸ばすための運動法」など、様々な内容が説明されている。今後、みなさんの生活習慣に簡単な運動でもよいので取り入れて少しでもパフォーマンスを上げて頂ければ幸いだ。
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