見出し画像

希少金属に頼らない磁石の研究

スマホや電気自動車など、現代エレクトロニクスには高性能な磁石が不可欠ですが、従来の磁石には希少金属が使われており、地政学・供給リスク等の問題があります。

これに対して、炭素は軽量かつ安価であることから、炭素でできた磁石の研究が進められています。グラフェンナノリボン(GNR)は、電子・磁気特性を制御できる可能性があるため大きな注目を集めていましたが、磁性化にはいたっていませんでした。


京都大学含む国際研究チームは、「炭素磁石」としての特性を持つグラフェンナノリボン(GNR)を世界で初めて実現した。
ギリシャ神話に登場する二面顔を持つ神「ヤヌス(Janus)」にちなみ、「Janus GNR(JGNR)」と命名しました。

この成果は、磁性材料研究を革新する一歩であり、様々な電子工学、機械工学やメディカル分野への応用が期待されます。

『参考資料』

https://www.jst.go.jp/pr/announce/20250108/pdf/20250108.pdf

いいなと思ったら応援しよう!