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大腸がんの診断

大腸がんによる死亡者数は、すべてのがんのうち女性では1位、男性では2位に上る。

従来の便潜血の検査は便の一部を取り、主に大腸の出血を調べる。手軽だが、便の表面をこすり取って調べるため、血液を含んだ便を採取できなければ、陰性となってしまう。

話が変わるようだが、星の観測では、光の波長から星を形づくる元素を調べることができる。

国立がんセンターの研究チームは、星の波長観測技術を便の解析に応用し、人工知能(AI)と組み合わせて、便に当てた光をとらえて、目には見えない潜血を瞬時に検知する技術を開発した。

固形の便のほかに、水やトマトジュースなどに血液を混ぜて色によらず血液を検知できるかの検証も行われたが、見事に液体内部の混ざった血液を調べることができた。


トイレに設置して、日常の排便時に簡単に高い精度で便潜血を判定する機器の開発に応用される。

『参考資料』

https://www.ncc.go.jp/jp/information/researchtopics/2024/1119/index.html

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG2041N0Q4A121C2000000/

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