テルマエロマエ展
テルマエファンとしては、是非とも行ってみたかった、神戸市立博物館で行われている“テルマエロマエ展”に行ってきました。日本の緯度は35.6、ギリシャの緯度は37.9とさほど変わらず、両地域ともに火山活動も活発な地域です。しかし、お風呂の文化は大きく違うことが分かりました。
ローマでは圧倒的な富を持つ者が現れ、広大な土地を所有し、仕事は奴隷に任せて、自身は都心に住んで政治活動に熱中し、広い家や庭で豪華な晩餐会などを楽しんでいました。
一方、日雇労働で生計を立てる「大衆」は集合住宅に住み、狭い住空間で、水道も台所も風呂もない生活をしていました。
富裕層は大衆の不満を解消するために、娯楽を提供するようになります。その娯楽の一つが大衆浴場(テルマエ)です。施設やそこで使われていたお風呂用具は、豪華できらびやかです。そして1世紀であるにもかかわらず、ローマの水道技術の高さにビックリしました。
青銅と鉛でできた水道のバルブが展示されており、接合部分はハンダ付けされていました。
日本では、安土桃山時代でも木樋(木のパイプ)が使われていたのに、技術力の差が大きい。