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突然変異で種がなくなった
バナナは種もなく食べやすい果物だ。しかし、真ん中に小さな黒い点がたくさんある、これは種があった名残だ。もともとバナナには種があったが、突然変異によって「種無しバナナ」ができたのである。
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通常、植物はオスとメスから遺伝の性質を決める「染色体」を1組ずつ受け継いで、対になった2組の染色体を持っている。これを「2倍体」という。子孫を残すときは2組の染色体を半分に分け、再び受精すると2倍体になる仕組みになっている。ところが種無しバナナは突然変異によって染色体が3組(3倍体)になってしまった。奇数では染色体をうまく半分に分けることができないので、種が正常にできなくなってしまったのだ。
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種が残せないのは植物にとっては大問題だが、人間にとっては好都合なのだ。
『参考資料』
https://www.banana.co.jp/basic-knowledge/botany/#:~:text=種ありバナナの染色体,という性質をもっています%E3%80%82