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殺菌・防虫効果のあるクスノキ
近くの公園の入り口には見事なクスノキがあります。樹高40mほどある巨木です。クスノキのもつ独特の香りには、抗菌・防虫作用があり樟脳(しょうのう)として天然の防虫剤として昔から使われていました。また、腐朽(ふきゅう)に対する抵抗性が高く、仏像彫刻の材料として使われてきました。
クスノキの面白い性質として、強風が吹き荒れた後クスノキの下には小枝がたくさん散乱しています。葉っぱのみが落ちるのが一般的な木ですが、クスノキは枝ごと折れます。
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強風による“幹折れ”や“根返り”を防ぐために、葉のついた生きた小枝を脱落させて樹冠にかかる風荷重を低減させていると考えられています。
また、生きた小枝の脱落で傷ついても樟脳成分によって菌類は簡単には侵入できず、腐朽しにくいしくみになっています。