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技術の〇〇な話
2024年5月13日 08:33
飛行機は高高度を飛行するため気温が低い状態で降雨、降雪時や氷点下の雲の中を飛行します。主翼の前縁に少しずつ氷の層ができ、主翼の形状が変わってしまいます。主翼は飛ぶための揚力を作り出す重要な部分です。着氷を防ぐためには、ヒーターを設置するなど対策が必要ですが、部品点数が増えると重量も重くなり非効率です。そのため、エンジンからの高温高圧の圧縮空気を内側から吹き付け、主翼前縁への着氷を防止してい
2024年5月10日 08:40
飛行機は他の乗り物にくらべて非常に厳しい環境にさらされます。氷点下の雲の中やマイナス80℃にもなる1万メートル以上の高度になると着氷が起こりやすいため、防氷装置が装備されています。ウィンドヒートは車の後部窓ガラスにもついていますが、構造と目的が異なります。【車の窓】電熱線ヒーターが内蔵されていて内側のくもり止めをします。【飛行機】窓の全面をほぼ透明な伝熱ヒーター層でおおい、主に外側のガラ
2021年11月8日 18:51
北極海は温暖化の影響をもっとも受けやすい場所の一つだ。氷が溶けることで海の淡水化、貧栄養化、酸性化が進むなど様々な影響があると考えられている。そんな北極は分厚い氷に閉ざされており調査活動がとても難しい。宇宙からの人工衛星観測では海氷の厚みが正確に分からず、地球最後の観測データ空白域とも呼ばれてきた。そこで、日本は300億円を投じ、厚さ1.2メートルの氷を砕きながら進み、海底の状態を観測する